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2018年3月26日月曜日

彦根市漁業協同組合連合会スッポンの養殖事業を始める

 彦根市漁業協同組合連合会が平成30年度から八坂町の施設でスッポンの養殖事業を始める。彦根市は新たな特産品になるよう、養殖の活動費を補助する。県水産課によると、スッポンの養殖は県内で初めてだという。
 彦根市では昭和60年代、アユの漁業が盛んで、平成元年2月に同連合会が設立。翌年にかけて、国、県、市の補助を受けて八坂町にアユ種苗中間育成施設を整備し、全国に出荷していた。しかし平成5年頃に冷水病の侵入などで不採算な状態になり、外来動植物の繁殖や漁業従事者の高齢化なども重なって大規模な事業展開がなかった。
 そこで同連合会は鍋やサプリメントなど食品のほか、ペットとして飼われるスッポンに着目。アユ種苗中間育成施設を改修し、昨年9月からスッポンの稚亀約500匹を試験的に育てている。市農林水産課によると、現在は冬眠中で、成育する3年後以降から商品として流通できるという。
 市は平成30年度予算に養殖の活動補助費として50万円を盛り込む。市議会の一般質問でも赤井康彦議員が水産業の特産品開発などを質問。市は「スッポンが新たな特産品になるよう、養殖活動を積極的に支援していきたい」と答弁した。

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