2017年3月24日金曜日

屋形船を運航するNPO法人小江戸彦根、彦根城築城410年祭に合わせて内堀にニシキゴイ放す

 彦根城の内堀で屋形船を運航するNPO法人小江戸彦根は16日、彦根城築城410年祭に合わせて内堀にニシキゴイを放流した。
 小江戸彦根は平成19年に開催された築城400年祭に合わせて屋形船の運航を開始。10年間で10万人以上を乗せてきた記念と築城410年祭の開幕を前に、ニシキゴイのし魚300匹以上を内堀に放すことにした。
 玄宮園前の船着場では放流イベントが行われ、棚橋勝道理事長は「10年間無事故で運航することができ、感謝の意味を込めてニシキゴイを放流する。築城410年祭を前に花を添えることができる」とあいさつ。
 その後、ノゾミ保育園の年長組の園児26人が2人一組となり、生後8カ月・20㌢超の紅白、三色、五色の3種類のニシキゴイ5、6匹ずつが入ったバケツを手に内堀に放流。園児たちは「元気にね」「大きくなってね」などと声をかけながら、やさしく放していた。
 なお、小江戸彦根は築城410年祭が開幕する18日午前11時~と午後1時~の30分間ずつ、屋形船を長唄と三味線を演奏しながら、船着場から彦根東高前付近まで往復運航させる。

2017年3月21日火曜日

市民参加のまちづくり目指し児島聖治さんが市民団体「こうしよう!ひこね市民会議」発足、「まちかふぇ」の協賛店を募集

 市民自らでまちの将来像を描いて、行政と協働でまちづくりに取り組むことを目指し、彦根市芹川町の児島聖治さん(53)=写真=が市民団体「こうしよう!ひこね市民会議」(市民会議)を発足。活動の1つとして、地域住民らが交流できる「まちかふぇ」の協賛店を募集している。
 児島さんは関西学院大学卒、筑波大学大学院修士課程修了後、滋賀県庁に入庁し、工業技術センター、県政策研究グループ、琵琶湖研究所などで働き、地域で開催されるワークショップやフォーラムなどにも積極的に参加。平成25年3月に親の介護のため退職した。
 彦根が将来も安心して暮らせるよう、市民自らでまちづくりの方向性を考えて、市の計画へ提言したり、市の事業に参画したりしていこうと、今年1月に市民会議を設立。児島さん自身も市の都市交通や図書館整備、地域福祉、多文化共生などの計画に意見を出している。
 「まちかふぇ」は、サロンや勉強会、ミニコンサート、留学生ら外国人との交流会などの形式で、市民が集って、憩いや学び合うことができるプロジェクト。特に高齢者や子育て中の母親、大学生が気軽に集える場所作りを目指す。カフェなどの協力店や、各店でイベントを開催したい企画を募集している。
 児島さんは「ご自身のお店を開放して頂ける方、まちづくりのために何かをやってみたい方、このプロジェクトに関心のある方の連絡を待っています」と協力者を呼びかけている。詳細は「ひこね まちかふぇプロジェクト」で検索を。問い合わせは児島さん☎090(1020)9806。

長時間労働で彦根観光協会に是正勧告 男性職員への労災認定も、彦根労働基準監督署

 彦根観光協会の男性職員(41)がうつ病を発症したのは長時間労働が原因だとする労災認定を、彦根労働基準監督署が下していたことが15日までにわかった。また彦根労基署が彦根観光協会の長時間労働を見直すよう、昨年12月に是正勧告をしていたことも明らかになった。
 男性職員によると、平成27年10月16日から11月14日の間に116時間の法定外労働があり、その年の7月と10月にも20日以上の連続勤務があったという。男性は昨年1月にうつ病の診断を受け、その年の3月29日から休職している。
 彦根労基署は労災を認定した上で、男性職員から申請のあった昨年3月29日から4月18日までの分と、4月19日から今年1月31日までの分の休業給付を行った。
 男性職員は上司からのパワハラなどでうつ病を発症したとして、昨年5月25日付けで上司と彦根観光協会を相手取り損害賠償など883万円の支払いを求める訴訟を大津地裁に起こしている。
 彦根観光協会の事務局は、彦根労基署から是正勧告を受けたことを認めた上で「労災認定については係争中のため答えられない」としている。

創業60周年を迎えた平和堂が創業者の夏原平次郎氏由来し、豊郷町の岡村本家の協力で純米大吟醸「平次郎」を開発

 今月1日に創業60周年を迎えた平和堂は、創業者の夏原平次郎氏が日本酒好きだったことから、豊郷町の岡村本家の協力で純米大吟醸「平次郎」を開発。23日から平和堂グループの各店で発売する。
 60周年の感謝と100年に向けた一歩を目指し、オリジナル商品として考案。滋賀県が推奨する環境こだわり農産物の認証を受けた米のみを使用し、酒袋に入れた酒を木艚(きぶね)と呼ばれる昔ながらの木製の絞り機で作ることで、繊細でフルーティーな味に仕上げた。6000本限定で、平和堂グループの149店で販売。720㍉㍑、1本2580円(税抜き)。商品の題字はSamurai girlの中村佳代さんがデザインした。

2017年3月18日土曜日

国宝・彦根城築城410年祭が18日に開幕

 国宝・彦根城築城410年祭がきょう18日に開幕する。12月10日までの268日間、彦根城内を中心に市内各所でさまざまなイベントが開催される。18日から始まる主なイベントは以下の通り。
 ▽天秤櫓=彦根屏風や井伊家のコレクション、彦根更紗などを映像で説明する「井伊家 家宝の魅力と江戸期の世界」(7月2日まで)。
 ▽西の丸三重櫓=江戸時代の彦根城や城下町を映像で流し、当時のまちに入り込める「プレイバック城下町彦根シアター」。
 ▽開国記念館=NHK大河ドラマに登場する衣装・小道具や井伊家に関する物を展示する「大河ドラマにみる井伊家『花の生涯』から『おんな城主 直虎』まで」。
 ▽彦根城エリアと城下町エリア=3カ所ずつに設置された宝を探す「リアル宝探し×城下町彦根 伝説のお宝探偵団」(5月7日まで)。
 開幕日の18日には午前9時半~彦根城博物館能舞台で開幕式典が行われる。第1部では彦根鉄砲隊による祝砲、浜松市の鈴木康友市長らあいさつ、ひこにゃんや直虎ちゃんらによる開幕宣言がある。第2部では四代目・玉田玉秀斎さんによる記念講談がある。
 このほか、午前11時10分~天守前広場で開幕記念行事が開催。ひこにゃんが参加して先着410人にきな粉もちの振る舞い、市民ボランティア団体・ひこねを盛り上げ隊のメンバーたちによる「直虎、直政からの継承、そして未来へ」と題した寸劇がある。雨天時は寸劇のみ中止。
 二の丸駐車場内では祭り期間中、ご城下にぎわい市「彦根ええもん物産館」も行われ、51店舗が出店し、近江牛、湖魚のつくだ煮、ふな寿司、和菓子、地酒、ひこにゃんグッズ、花見弁当などが販売される。午前9時半~午後5時。
 彦根城築城410年祭のパンフレット=写真=が完成し、彦根市内の観光施設、彦根観光協会、彦根商工会議所などで配布されている。
 彦根城内の絵図と、期間中に各櫓などで行われるイベント内容を紹介しているほか、直虎と直政についての解説、井伊家ゆかりの寺社の説明も写真入りでしている。二つ折りでA4判、4ページ。近隣市町や親善都市などにも設置する予定。

2017年3月14日火曜日

芥川賞作家で舟橋聖一顕彰の選考委員の藤沢周さんと京都なぎなた連盟の田中千景さんトーク会、なぎなた体験も

 芥川賞作家で舟橋聖一顕彰の選考委員の藤沢周さんと、京都なぎなた連盟の田中千景さんを招いたトーク会が5日、ひこね燦ぱれすで開かれた。市民団体・季節風びわこ道場が企画し、親子連れら約50人が参加した。
 トーク会で藤沢さんは息子が小学1年生の時に一緒に剣道を始めたエピソードを紹介しながら「剣道は己を無くすという精神を持つことが大切であり、なぎなたにも通じると思います」と説明。
 田中さんは大会で優勝してガッツポーズをした際に恩師から叱られたことを紹介しながら「後でとても恥ずかしいことをしたと後悔したのを覚えています」と話した。トーク会の最後で藤沢さんは「2024年に滋賀県で行われる国体に向けて、武道で彦根を盛り上げて欲しい」と要望した。
 トーク会後には彦根なぎなた連盟や市内で剣道を習う子どもたちが模範演技を披露。その後には来場した子どもたちが田中さんの指導でなぎなたの形を習ったり、剣道の竹刀で新聞紙を切ったりする体験も行われた。
 なぎなたを体験した若葉小4年の久米琥大郎君は「なぎなたは重かったけれど、おもしろかったです。剣道も習ってみたいと思いました」と話していた。

2017年3月9日木曜日

ジェトロ(日本貿易振興機構)7月に彦根商工会議所内に滋賀貿易情報センター設置

 ジェトロ(日本貿易振興機構)は7月に彦根商工会議所内に滋賀貿易情報センターを設置すると発表。平成27年10月に開設した宮崎貿易情報センターに次いで国内で44番目となる。
 滋賀県は、農産物や地場産業品など県産品の輸出、水関連など中小企業の海外展開、外国企業の誘致、観光資源の情報発信の推進を目指し、昨年12月5日に知事が彦根市内へのセンターの設置を求める要望書をジェトロに提出していた。設置を決めたジェトロは「センターを設置することで、従来以上に地域ニーズに適した事業を実施し、地方創生や地域経済の活性化に具体的な成果を創出したい」としている。
 センターは彦根商議所内の地場産業の展示コーナーやひこね繊維協同組合事務所がある1階=写真=に設置。彦根商議所は今月中旬から改装工事に入り、ジェトロの事務所のほか、地場産業や市内企業、観光情報を提供するデジタル式の展示コーナーも設ける。ひこね繊維協同組合は大東町のテナントビルに移る。
 センターの設置費用をジェトロ、人件費などランニングコストをジェトロと県が半分ずつ、改装費用を彦根商議所が負担する予定。センターには所長1人、所員1人、嘱託職員2人ほどが入り、会長には地元の経済界の代表者1人が委嘱される。

「消防団員カード」を店舗で提示すると優遇サービスが受けられる取り組み広がる、平成29年度から県内全市町の消防団員に

 滋賀県内の消防団員のみに配布される「消防団員カード」を店舗で提示すると、優遇サービスが受けられる取り組みが県内で広がっており、平成29年度からは県内全市町の消防団員にカードが配られる。
 昨年4月時点で県内の消防団員は9169人いるが、前年度同期の9188人と比べると微減で、彦根市消防本部管内では今年1月末時点で465人と横ばい傾向が続いている。
 県は消防団を応援する気運を高めようと、平成28年度から彦根、大津、近江八幡など県内8市1町で「消防団応援の店事業」を開始。申請のあった店舗で消防団員がカードを提示すると、割引や粗品進呈、ポイント2倍、ライス大盛り無料などのサービスが受けられる。彦根市内では12店が協賛しており、平成29年度からは犬上郡などを含め県内全市町の消防団員にカードが配られる。
 消防団応援の店は現在、県内に137店舗あり、ステッカー=写真=が各店舗に貼られている。随時募集。問い合わせは県消防協会☎077(522)1965。

2017年3月7日火曜日

彦根総合高校にハンドボールの公式試合ができる体育館「彦総グリーンアリーナ」完成へ、平成36年の滋賀国体で使用も

 彦根総合高校(芹川町)にハンドボールの公式試合ができる体育館がまもなく完成し、「彦総グリーンアリーナ」と命名されて19日に竣工式が開かれる。彦根市は平成36年の滋賀国体時のハンドボールの市内開催を県に要望しており、開催が決まれば、彦根総合高の体育館が使われる可能性がある。
 彦根総合高のハンドボール部は平成27年度のインターハイに県代表として出場するなど、県内でも強豪校の1つになっている。これまでは屋外にハンドボールの練習場があったが、その場所にハンドボールの公式試合ができる約45㍍×約27㍍の大きさの体育館を整備。床にはフランス製の体育館用の緑色を基調にしたマットを敷き詰めており、バスケットボールやバレーボールもできるという。
 総工費は約3億9000万円。滋賀国体でのハンドボールの開催会場は未定だが、今月末に公表される「第3次内定」にハンドボールの開催場所が盛り込まれる予定。松本隆理事長は「国体レベルの公式試合ができるコートが完成した。ハンドボール部を強化していきながら、彦根をハンドボールの街にできるよう、協力していきたい」と話していた。
 竣工式は午前9時半~で、式典後には彦根翔西館高校とのハンドボールのこけら落としマッチがある。

平和堂の新本部社屋、マスコミ向け見学会

 平和堂が西今町に新築した本部社屋のマスコミ向けの見学会が25日開かれた。
 昨年1月から新社屋の建設を開始し、約2万9889平方㍍の敷地に鉄骨3階建て延べ約1万4319平方㍍の建物を完成させ、「HATOC(ハトック)」の愛称で今月13日から業務を開始した。
 1階には執務ゾーン、商談室、テストキッチンなど、2階には商談室、応接室、特別会議室、関連会社のオフィスなど、3階には学び舎「奉創感(ほうそうかん)」、社員食堂、宿泊室のほか、650人以上が入れるHATOCホール、創業者・夏原平次郎のデスクを再現し歴史や理念などを学ぶ展示室がある。
 見学会の冒頭の記者会見で夏原平和社長は「社員同士がコミュニケーションをとりやすいような環境にした。3月には60周年を迎えるが、100周年に向けて40年以上使っていける本部にしていきたい」と話した=写真。会見後は新社屋内を記者陣に案内していた。

2017年3月4日土曜日

初めての著書「井伊家の教え」を発刊した井伊裕子さんに本で伝えたかったことやこれまでの思い出など聞く

 昨年末に初めての著書「井伊家の教え」を発刊した井伊裕子(ひろこ)さん(48)=尾末町=に、本で伝えたかったことやこれまでの思い出などを聞いた。
 井伊さんは本を出版したことがなかったため、出版社から依頼を受けた際はためらいもあったという。しかし、NHK大河ドラマで「おんな城主・直虎」が放映されるのが決まったこともあり「跡継ぎの男子がいない境遇が同じで、現代の井伊家の女性が何かを書くのは面白い趣向だ」と考え、また「井伊直弼は明治以降、悪者にされてしまい、現代でも正当に評価されていないため、直弼のことを伝える良い機会でもある」との思いから出版を決意。昨年1月から約9カ月で書き下ろした。
 本は「井伊谷と直虎・直政」「直孝から始まる江戸時代」「直弼と明治以降の井伊家」「井伊家の長女として生まれて」の計4章で構成。井伊家の誕生から、苦難の時代、直政と直孝の武功、直弼の活躍、直憲から現代までの歴史を分かりやすく紹介しており、井伊さん自身がお浜御殿で過ごした様子なども載せている。
 直弼について井伊さんは「本では特に直弼の文化人としての素晴らしい面を伝えたいと思いました。ドラマなどでは直弼の表現の仕方が良くなりつつありますが、教科書ではまだまだ変わっていません」と複雑な表情を見せた。
 18歳から20年以上過ごしたというお浜御殿については「祖父は日曜大工をし、祖母は庭園を見ながらうれしそうに歌を作っていた光景が思い出されます」と当時を振り返りながら語っていた。
 井伊さんは「本で書かれている内容は、彦根市民の皆さんにとってはすでに知っていることも多いと思いますが、井伊家の歴史や文化財に興味を持って頂くきっかけになればと思います」と話していた。
 本は189ページ。1200円(税抜き)。朝日新聞出版。全国の書店で販売されている。
 【井伊裕子】
 井伊家第十七代・直豪(ひで)の長女として彦根で生まれ、高校まで愛知県名古屋市で過ごした。高校卒業後、祖父で元彦根市長の直愛さんや祖母の文子さんが暮らしていた旧彦根藩松原下屋敷(お浜御殿)に移り住んだ。京都女子大学大学院文学研究科修士課程修了後、彦根市の市史編さん室に勤め、結婚を機に退職。彦根城博物館協議会委員などを務めている。夫は十八代の井伊直岳さん。