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2017年7月7日金曜日

川嶋恒紹・副市長が辞任の意向示す?慰留で復帰

 彦根市の川嶋恒紹(ひさつぐ)副市長(61)=写真=が「体調不良」を理由に6月26日午後から29日まで休んでいたことがわかった。複数の関係者によると、副市長を辞任する意向を示したものの、市内の重鎮らから慰留されたとの情報があり、背景に大久保貴市長のこれまでの市政運営に不満が蓄積していたとの見方もある。
 川嶋氏は市清掃センター副所長、市立病院事務局長などを歴任し、平成27年12月18日に大久保市政の2人目の副市長に就任。当時は市役所本庁舎の耐震化で市長提案の関連議案が立て続けに否決されるなど市政が混乱していた時期で、川嶋氏の就任後は耐震化問題も解決し、大久保市政1期目の後半を安定させた立役者でもある。市職員や市議の間でも川嶋氏の手腕を高く評価する声があり、事実上、大久保市政の屋台骨的存在。
 また川嶋氏は副市長就任後、市清掃センター副所長を務めた経験から、現市政の懸案事項になっている彦根愛知犬上地域ごみ処理施設の建設候補地の選定にも尽力。その選定過程で大久保市長と意見の相違があったことで辞任の意向を示し、「体調不良」を理由に休んだとみる関係者もいる。実際に、川嶋氏は彦根愛知犬上広域行政組合が開いた彦愛犬地区選出の議員向けの報告会や、記者会見を欠席している。関係者の一人は「川嶋氏が辞任の意向を示したため、市政の混乱を危惧し慰留した」と話している。
 川嶋氏は30日以降、出勤しており、今月3日の取材に、辞任を示したのかの問いには答えずに「疲れがたまり、体調を崩しました。(副市長を)続けていきます」とだけ話していた。

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