2017年10月21日土曜日

衆院選22日投開票 滋賀2区は4氏

 衆院選は22日、投開票を迎える。滋賀2区には、希望前職の元環境副大臣・田島一成氏(55)、自民前職の財務副大臣・上野賢一郎氏(52)、幸福実現党新人・荒川雅司氏(42)、市民団体事務局長・対月慈照氏(63)の4人が出馬。21日、最後の訴えを行う。
 田島氏は選挙戦中、「安倍政権、一強体制、権力の私物化を終わらせる」と現政権を批判。アベノミクスについては「大企業、富裕層だけがおいしい思いをしている」と指摘してきた。事務局長の江畑弥八郎元県議は「有権者からは安倍政権への厳しい声も多く、感触は悪くない」と話している。21日は選挙区内をくまなく回り、夜には選挙事務所で集会を行う。
 上野氏は、「GDP(国内総生産)が過去最高、80万人の正規雇用増、有効求人倍率1・5超、学生の就職率98%」などアベノミクスの成果をアピール。消費税増税分を教育費などに回すとして理解を求めた。彦根事務所長の長崎任男市議は「新聞報道の通り激戦で、最後まで緩めることなく戦い抜きたい。彦根で何とか勝ちたい」と語っている。21日午後7時半~彦根ビューホテルで総決起集会を開く。
 荒川氏は、消費税の5%への減税のほか、集団的自衛権の全面的な行使、国防軍の創設、憲法9条の改正など保守的な主張を訴えてきた。選挙事務所のスタッフは「現政権に不信感を抱く有権者の皆さんから温かい応援を頂いており、その声が日に日に増していると感じる」としている。21日は選挙区内全域を街宣車で回る。
 対月氏は、安保法制や森友・加計問題などに触れ「国会を私物化しており、安倍政権の打倒を目指す」と与党を批判する一方、希望の党に対しても「本当に市民が主人公なのか」と指摘してきた。選対本部長の杉原秀典さんは「名前と政策が日に日に浸透してきたと実感しており、上野、田島の両候補に追いつくよう最後まで戦い抜きたい」と述べている。21日には長浜市内を重点的に回る。

ご当地キャラ博in彦根 台風で22日中止、ひこにゃんを探せイベント21日開始

 ご当地キャラ博in彦根が21日に開幕。夢京橋キャッスルロードなどで22日まで開催される予定だったが、台風で22日は中止になった。今年は10周年記念で、また彦根城築城410年祭が開催中のため、天守前にキャラたちが登場するほか、城内に隠されたひこにゃんを探し出すイベントも21日から始まる。
 10回目を迎える今年はこれまでにキャラ博に参加してきたキャラを中心に参加数を制限したほか、くまモンやふなっしーなど人気者も登場する。
 参加数は衆院選の影響で当初の172体から減少し、163体(21日が152体、22日が127体)となっている。彦根のゆるキャラはひこにゃんを含め14体が参加する。
 会場は京橋口駐車場、キャッスルロード、四番町スクエアに設置され、PRステージは京橋口駐車場と四番町スクエアに1カ所ずつ設けられ、キャッスルロードには曳山を模したステージも設置。会場内のブースでは地元の特産品やキャラクターグッズが販売。両日午前9時半~はひこにゃんが曳山に乗ってキャッスルロードを巡行する。
 開催時間は両日とも午前9時午後3時。21日午前9時~の開幕式には10回すべてに参加しているゆるキャラ5体に登壇してもらい、感謝を伝えるセレモニーがある。
 各キャラの登場日時と場所は、ご当地キャラ博in彦根のホームページに。雨天決行だが、荒天時は中止になる。
天守前にキャラ登場
 ご当地キャラ博に合わせて、21、22日の両日、天守前にキャラたちが登場する。また21日からは体験型フォトラリーキャンペーン「隠れひこにゃんを探せ!」が始まる。
 天守前にはキャラ博に10回連続の参加となる、むすび丸、いが☆グリオ、くもっくる、はばタン、さばトラななちゃんが21日午前10時半~、浜松市の出世大名家康くんと出世法師直虎ちゃんが22日午前10時半~登場。いずれもひこにゃんとの記念撮影もあり。ほかに両日午後1時~と午後4時~は希望のキャラ5体も登場する。
彦根城でひこにゃん探そう
 「ひこにゃんを探せ」は築城410年祭のパンフレットを見ながら、城内の3カ所に隠されたひこにゃんのパネル(高さ40㌢㍍)を探し、各所でスマートフォンなどで写真撮影。二の丸の案内所で撮った写真画像を提示すれば、特製のひこにゃんステッカーがプレゼントされる。ステッカーは4100枚限定。12月10日まで。
 これらのほか、21、22日の両日はご当地キャラ博の特別デザインの彦根城観覧券が、城内の券売所とイベント会場で販売される。
近江鉄道乗り降り自由
 ご当地キャラ博に合わせて、近江鉄道の電車全線が乗り降り自由の「1デイスマイルチケット」が21、22日の両日、近江鉄道の彦根駅などで発売される。滋賀県、彦愛犬、米原市、近江八幡市などで組織するびわこ京阪奈線(仮称)鉄道建設期成同盟会が公共交通の利用促進を目的に企画。チケットは10周年を記念したオリジナルのデザインで、中学生以上880円、小学生440円。発売場所は彦根駅、米原駅、近江八幡駅、八日市駅、貴生川駅。
バス小学以下無料
 ご当地キャラ博が開催される21、22日の両日、彦根駅発着の路線バス(滋賀大学用除く)の小学生以下の運賃が無料になる。
 彦愛犬で組織する湖東圏域公共交通活性化協議会が観光客の公共交通の利用促進を目的に企画。キャラ博の会場の最寄りのバス停は「京橋口」と「四番町スクエア」など。

2017年10月19日木曜日

衆院選終盤 滋賀2区の4人の主張内容

 22日投開票の衆院選は終盤戦に入る。滋賀2区には希望前職の元環境副大臣・田島一成氏(55)、自民前職の財務副大臣・上野賢一郎氏(52)、幸福実現党新人・荒川雅司氏(42)、市民団体事務局長・対月慈照氏(63)の4人が出馬。滋賀彦根新聞が公示前にインタビューした際の回答や各候補の演説などでの内容を主な政策ごとに紹介する(順不同)。
 【アベノミクス】
 上野氏「企業の経常利益が過去最高水準、GDP(国民総生産)が過去最高のほか、この5年間で200万人近くの新規雇用を生み出した。人口減少で消費が伸びない中、今後は生産性を上げることが大切」と解説。田島氏「大企業が内部留保としてため込んでいるのが問題。大企業への課税を引き上げ、内部留保を世間に放出していく仕組み作りが必要」と唱える。対月氏「所得税、法人税、資産課税の見直し」、荒川氏「減税や規制緩和」をあげている。
 【消費税の増税】
 上野氏「増税分の半分で3歳~5歳の教育費を無償化し、0歳~2歳については親の所得に応じて無償化する。大学など高等教育の負担軽減も拡充し、消費税を教育や介護に充当する」と説明。田島氏「3党合意の中で10%に上げる方向性は示したが、大企業の内部留保の問題を解決した上で増税するべきだ」と凍結の考え。対月氏「10%への増税反対」、荒川氏「5%への引き下げ」を訴える。
 【安全保障法制】
 田島氏「現政権は憲法違反の疑いが濃厚だった安保法制を丁寧な議論がないまま成立させた。北朝鮮の脅威がある中、現実的な安保法制は必要だが、憲法違反のため適切な見直しが必要」と説明。対月氏「安保法制を廃止し、自衛隊の海外派兵は認めない」と主張。一方で上野氏「安保法制に対し一夜にして賛成に回った」と希望の党に移った後に考えを変えたことを疑問視した上で「北朝鮮など国際問題に対応するには自公政権しかない」とし、荒川氏「集団的自衛権の全面的な行使に向けた法整備」を唱える。
 【憲法改正】
 上野氏「国民的議論を踏まえて改正していく。9条を全面的に変えるのは慎重だが、自衛隊を憲法に位置づけるのは必要」とし、荒川氏は「防衛軍の創設を」と訴える。田島氏「集団的自衛権を認めるために憲法を改正するという安倍首相のやり方は乱暴」と指摘するが、希望の党としては憲法9条を含めた改正論議を進める考え。対月氏は改憲に反対の立場。
 【滋賀2区の振興】
 上野氏「インフラ整備や観光振興、ジェトロ滋賀やブルーインパルスの誘致など」実績をアピール。田島氏は新幹線の米原ルートへの見直しの必要性などを唱える。対月氏は「琵琶湖を守るため、原発のない社会を作る」としている。

2017年10月18日水曜日

パーク・アンド・バスライド社会実験が開始

 自家用車からシャトルバスに乗り換えて彦根城まで向かうパーク・アンド・バスライドの社会実験が14日から始まった。
 パーク・アンド・バスライドは、渋滞緩和と観光客の周遊の促進を目的に全国各地で導入されている。彦根市は平成31年度からの実施を目指し、今年度と来年度に社会実験を実施。彦根インターチェンジ近くの原町の敷地約9800平方㍍に自家用車150台分の駐車場を整備しており、今年度は11月5日までの土日祝日の計9回、50人乗りのバス3台で1日21便ずつ運行する。
 ルートは彦根署前、旧彦根港湾前から、いろは松駐車場(11月3日のみ市役所前)に向かい、戻りはイベント無し時が彦根城内、イベント有り時が彦根市役所前を通る。途中停車はない。
 社会実験後は利用状況など実態調査をするほか、利用者やドライバー、城内駐車場の観光客、市内商店の店主らにアンケートを実施し、来年度に向けた対応策やスケジュールを決める。来年度は秋と春に期間を延ばして社会実験する予定。
 14日朝に行われた出発式で、大久保貴市長は「彦根市を訪れて頂く方に快適に観光して頂けると願っています」とあいさつ。利用者らはひこにゃんが見守る中、乗車し出発していった=写真。

2017年10月12日木曜日

衆院選公示 滋賀2区は4氏の戦い

 衆議院選挙が10日公示され、彦根、長浜、米原の3市などを選挙区とする滋賀2区には、希望前職の元環境副大臣・田島一成氏(55)、自民前職の財務副大臣・上野賢一郎氏(52)、幸福実現党新人・荒川雅司氏(42)、市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」事務局長・対月慈照氏(63)の4人が立候補の届出を済ませ、舌戦を開始(届出順)。5年間の安倍政権の是非をはじめ、経済政策、憲法改正、安全保障、消費増税、原発政策などをテーマに、公約を訴えている。
 投開票は22日。2区の有権者数は26万6879人。


 田島候補はJR彦根駅前で第一声。「安倍政権を終わらせるため、自民一強体制を終わらせるため、権力の私物化を最後にさせるため、希望の党から出馬することにした」と決意を表明。
 アベノミクスについては「安倍政権は大企業だけ、富裕層だけがおいしい思いをした5年間。暮らしが良くなったかと問われて、首を縦に振る市民はほとんどいない。みんなが一緒に豊かさを感じる社会をつくっていきましょう」と経済政策の転換を訴えた。
 川端達夫前衆院議員が政界を引退したことにもふれた上で「滋賀の野党の国会議員では最も経験があるトップバッターになった。緊張感を持ってこれまでの経験を国会で発揮できるよう、政治生命をかけて戦い抜きたい」と力説。「相手(自民党)は巨大な軍艦で、我が党は新しく作ったばかりの船。大きな軍艦に立ち向かう力を有権者の皆さんが寄せてくれると信じている」と支援を求めた。
 応援演説では選対本部長の大橋通伸県議(長浜)が「力を合わせて、政治の流れを変えよう」と話し、連合滋賀第2区地域協議会の清水雅仁議長は「一歩一歩前へ進んでいきましょう」と述べた。
 上野候補は長浜市の商業施設駐車場で出陣式。これまでの経済政策について「GDPは過去最高の540兆円。200万人の雇用、80万人の正規雇用が増えた。有効求人倍率は1・5を超え、高度成長時代の水準。学生の就職率は98%。外国人観光客は3倍の2400万人に増え、農林水産食品関連の輸出額も1兆円に迫る勢い」と解説し、「この流れを決して止めてはいけない」と訴えた。
 また幼児教育の無償化や介護の受け皿づくりを掲げ、「現役世代が直面している教育と介護の問題にしっかりとした答えを出したい」と語った。
 野党の再編については「今、政界が混乱しているとよく言われるが、混乱しているのは野党だけ。安保法制反対が一夜にして容認に変わり、政権選択と言われながら誰が次の総理か示すことができない。そのような状況を見ていると、北朝鮮問題をはじめ国際社会と連携した政治を担えるのは自公連立政権しかない」と支持を呼びかけた。
 上野候補の後援会長の河本英典・元参院議員は「国政で一番大切なのは国防」として、森友・加計問題を国会議論の核とすることに「勘違いしている」と野党やメディアを批判。一方、藤井勇治長浜市長は森友・加計問題について、小泉進次郎氏が安倍総理に「しっかり向き合って頂きたい」と求めていることを取り上げ「上野さんも総理にモノを申す政治家になってほしい」とエールを送った。
 荒川候補はJR長浜駅東口で第一声。「政治に対してはっきり申し上げたいのは、明確な国家ビジョンを持ってこの国の舵取りをして頂きたいということ」と切り出した。
 野党に対して「いろんな政策を掲げているが、例えば安倍政権を倒した後にどんな日本が来るのか。それこそを明確にして頂きたい」と指摘し、与党に対しても「今のこの危機的な状況を理解しているのか。北朝鮮からいつミサイルが飛んできてもおかしくない状況の中で、解散総選挙に打って出るとはいったいどういうことなのか」と批判した。
 自民党の掲げる消費税増税による教育無償化について「目先のバラマキに飛びついてはならない」と警鐘を鳴らし、「この国は放っておけば、同じ顔ぶれが重税国家をつくろうとする。どんどん税金が上がる」と指摘。「景気が良くなったという実感がないのに、消費税が上がればどうなるのか」と語り、消費税の5%への減税を訴えた。
 対月候補はJR長浜駅東口で出発式。突然の立候補の動機を「安倍政権に我慢できなかったから」と語り、「国会を私物化」する安倍政権の打倒を強く訴えた。
 安全保障政策について「国民が圧倒的に『戦争をしない国』を支持する中、安保法制を強行採決し、日本を再び悲惨な戦争へと導いている」と批判した。森友・加計学園問題についても「逃げまくりで、政治を私物化している。臨時国会を開いたら、疑惑を解明しないまま、冒頭解散。国民をないがしろにしている」と怒りをぶちまけた。
 また、「希望の党にも不信感を持っている。本当に市民が主人公なのか」と指摘し、「今は歴史的な分岐点。国会を変え、政治を変えたい」と訴えた。
 市民の会しが檜山真理事務局次長は「今、日本の方向性を決める大きな選択肢が問われている。安倍政権の暴走を止めて、子どもたちが安心して暮せる未来をつくるための世直し選挙。堂々と自信を持ってほしい」と候補にエールを送っていた。
 福井原発訴訟(滋賀)原告の辻義則団長は「5年間行われてきた安部暴走政治をストップさせよう。憲法改悪は断じて許してはならない。9条をしっかり守ろう。憲法を守る候補者で平和主義、日本を守ろう」と呼びかけた。

ウェルネスサワ目と脳に良いとされるビルベリーとDHA含まれた商品販売

 目の愛護デー(10日)に合わせて、滋賀彦根新聞はビバシティ彦根内のウェルネスサワのオーナー・澤富太郎さん(66)に目に良い素材などについて聞いた。
 物が見えるとは、物に反射した光が目の角膜、水晶体、硝子体を通過し、網膜にその像を映し出し、視神経を通じて大脳の視覚中枢に運ばれることを言う。つまり目がカメラ、脳が現像所だといえ、両方がしっかりしていないと見えにくくなる。
 ウェルネスサワでは目と脳に良いとされるビルベリーとDHAなどが含まれた商品「ビルベリー&DHA」(120錠で5800円)を販売。ビルベリーは北欧産のブルーベリーの一種で、アントシアニンの含量が多いとされる。購入者からは「目の疲労感がなくなった」「目のかすみがましになった」「長時間のパソコンで疲れても回復が早くなった」などの声が出ているという。
 澤さんは「車を運転している、事務でコンピュータを操作しているなどの中高年の皆さんにおすすめの商品です。目の疲れを根本から取り除いてあげましょう」と話しており、試飲も受け付けている。ほかにも目に良いとされる成分を含んだ漢方の杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)も販売している。開店時間は午前10時~午後9時。不定休。問い合わせは同店☎(27)6137。

2017年10月6日金曜日

滋賀国体の陸上競技、ハンドボール、弓道、なぎなたとひこにゃんをコラボしたデザイン

 彦根市は27日、平成36年の滋賀国体で市内で開催される陸上競技、ハンドボール、弓道、なぎなたとひこにゃんをコラボしたデザイン=写真=を作成したと発表。
 今後はイベントや広報活動時でPRしていくほか、競技団体でも使用範囲を広げる。グッズへの使用許可については平成33年度に設置予定の滋賀国体に関する実行委員会で検討していく。
 彦根市共同募金委員会(市社協内)は10月1日からの赤い羽根共同募金運動に合わせて、500円以上の寄付者にひこにゃんと赤い羽根をデザインしたバッジ=写真=を進呈する。バッジは縦25㌢×横24㌢で、琵琶湖の青色をイメージカラーにしており、背景には彦根城天守もデザインしている。2800個用意し市福祉センター別館の同委員会窓口で寄付者に進呈する。1日午前11時~ビバシティ彦根1階で開催されるオープニングセレモニーでも寄付者に渡す。セレモニーでは啓発用の風船も配布。

2017年10月2日月曜日

彦根の女性消防団ヒコネサンフラワーズ全国女性消防操法大会に滋賀県代表として初出場

 彦根市の女性消防団「ヒコネサンフラワーズ」が、9月30日に秋田市内で開催された全国女性消防操法大会に滋賀県代表として初出場。26日夜には消防署南分署(稲里町)で大会前の最後の練習が行われた。
 ヒコネサンフラワーズは市内の女性たちで昭和63年5月に結成。サンフラワーは日本語でヒマワリを意味し、地域や家庭の出火防止の「火廻り」もかけて命名された。主に火災予防の街頭啓発、災害現場での情報収集、初期消火や救命の訓練をしている。定員30人で現在は20歳から47歳までの13人が所属している。
 全国女性消防操法大会は消防庁などが女性消防隊の消防技術の向上などを目的に毎年行っており、23回目の今年は全都道府県の代表47団体が出場し秋田市の向浜運動広場駐車場で開催。各団体5人がスタート地点から約60㍍先の放水場所に向かい、標的に放水した後、スタート地点に戻るまでのポンプ操法の敏しょう性や器具の取り扱い、所用時間などを100点満点で競う。
 滋賀県からはこれまでほかの市町の団体が出場。初出場となるヒコネサンフラワーズは大会に向けて、今年7月4日から2日に1回ペースで毎回夜に南分署で練習をしてきた。入団23年目で隊長の川崎好美さん(45)=本庄町=は「練習前は和気あいあいとした雰囲気ですが、練習が始まると隊員全員が規律を正しく守ることを心がけています。全国大会に向けてほぼ完成してきました。優勝を狙いたい」と意気込みを語っていた。
 大会前の最後の練習を見学した彦根市消防団長の中村藤雄さん(72)=平田町=は「チームワーク良くできていました。本番でもうまくでき、良い成績が出ると思います」と話していた。なお入団の問い合わせは市消防本部☎(22)0314。

自公か希望か共産か

 10月22日の衆院選に向けて、政局がめまぐるしく変化している。特に民進党を事実上、解党させた小池百合子都知事による保守政党・希望の党の結成は衝撃だった。おそらく安倍首相も小池知事がここまでの策略家だったとは予想していなかったであろう。
 希望の党の結党に向けた動きは、彦根東高出身の細野豪志氏が先月10日に民進党を離党した頃から本格化したが、小生はその後に民進党の党首となった前原誠司氏も細野氏と「密約」していたのではないかと勘ぐっている。なぜなら細野氏と前原氏は民進党内屈指の保守の論客で、共に以前から野党再編を唱えていたからだ。
 小生はこれまでのコラム等で「民進党は解党するべきだ」と訴えてきたが、細野氏らを巻き込んだ小池知事の今回の策略には舌を巻かざるを得ない。希望の党としては民進党の全国組織と資金、連合票をそのまま活用できる魅力があり、選挙を戦いやすくなるメリットがある。
 だが、有権者が小池知事の思惑通りにはたしてなびくだろうか。民進党は保守からリベラルまで幅広いイデオロギーの議員で組織されていたが、希望の党は憲法改正など保守の政策を前面に掲げているため、リベラル派が追随するとは考えられない。また有権者にとっては民進党という負の影が根強く残るため、党名を変えただけの候補者をそう容易く支持しないだろう。
 このほか、来月の衆院選は保守派同士の政党が戦う構図となり、希望の党は原発ゼロ、消費増税反対など共産党に近い政策も打ち出していることから、共産党やリベラル派が蚊帳の外に埋没する可能性もある。
 いずれにしても、民進党の事実上の解党により、有権者にとっては自民・公明か、希望の党か、共産など他党か、を選択し易くなった。有権者の皆さんは新党が結成しては消滅している過去の教訓を踏まえた上で、一時期の潮流にだけ流されるのではなく、各党の政策を吟味した上で冷静に判断するべきである。【山田貴之】
     

2017年9月29日金曜日

彦根城築城410年祭の特別展「HIKONE ART CASTLE」と「HIKONE STUDENT ART EXHIBITION」彦根城天秤櫓と市内3カ所で

 芸術家と美大生らによる彦根城築城410年祭の特別展「HIKONE ART CASTLE」と「HIKONE STUDENT ART EXHIBITION」が、23日から彦根城天秤櫓と市内3カ所で始まった。
 天秤櫓では築城410年祭のプロモーションムービーなどに関わった書家の前田鎌利さん(44)、イラストレーターのマハロさん(43)、彫刻家の淺野健一さん(36)が「城・戦国江戸期の不易流行表現」をテーマにした作品を展示。前田さんが考案した「念(おも)い」は市内の小学6年生1000人と7月末のワークショップの参加者50人らが、小さな紙に書いた思い思いの一文字を将棋盤のような盤上に並べられている。ほかに前田さんが書いた「不易流行」「城」も展示。
 マハロさんの屏風型の「栄」と布地の「豊」はそれぞれツノガエルとバッタをカラフルな色で表現。マハロさんは「アジアの架空の国をイメージし、410年が経過して更に豊かに繁栄していくことを願って描いた」と解説していた。
 淺野さんの「古の闘神」は阿と吽(うん)の金剛力士像の顔部分。高さ1㍍30㌢×幅75㌢×奥行き1㍍で、重さは阿が80㌔、吽が70㌔。7年前に作った作品を塗り直して8カ月かけて制作。現実と夢の世界のあいまいさをイメージしたという。展示期間は築城410年祭が終了する12月10日まで。
 「HIKONE STUDENT ART EXHIBITION」は、応募者から選定された全国の美術系の大学や専門学校の学生、卒業生の計20人の作品展。20人は8月21日から27日まで市内に滞在した後、制作に入り、宗安寺に11点、スミス記念堂に2点、寺子屋力石に7点を展示した。
袋町 小橘ののれん制作
 神戸大学大学院の山本法子さん(25)=神戸市=は袋町の飲食店「小橘(こきつ)」と「小島」ののれんなどを作り、宗安寺の渡り廊下に設置。袋町が遊郭だった頃を知る小橘の店主に着目し、店主の芸子時代から現在までの写真や店主を描いた絵のほか、芸子時代に働いていた小島と合わせて、現在も実際に使われているのれんを制作した。山本さんは「袋町の取材をして、人と人とのつながりの深さを感じ、それらを表現しようと考えました」と話していた。
 京都精華大学大学院を修了した伯井慶伊子さん(24)=大阪府堺市=は「想造」をテーマに、宗安寺本堂の住職と参拝者とが座る境界線に長さ3・6㍍、太さ約1㍉のビニールひも5200本をつるした。「存在していると認識していたものが遮断されることで、見えていなかったものが明確に見えてくることがある」と解説していた。
 武蔵野美術大学の菊池風起人さん(21)はスミス記念堂の屋外に「彦根ベースキャンプ」と題したテントを設置。市民のための新たな拠点を作ろうと考案したといい、「展示期間中はテント内に滞在しながら市民と交流したい」と話している。
 3会場での展示は10月1日まで。

世界平和への祈りを込めて全国の護国神社で奉納揮毫、滋賀県護国神社では竹本大亀さん「和」の古代文字

 国際平和デーの21日、世界平和への祈りを込めて全国各地の護国神社で奉納揮毫(きごう)が行われ、彦根市尾末町の滋賀県護国神社では古代象形絵文字作家の竹本大亀さん(64)=京都市=が揮毫した。
 聖徳太子の1400回忌を迎える5年後に十七条憲法を世界遺産に登録するため、和の精神を広く伝えていこうと、同憲法に登場する「以和為貴」に賛同する書家ら有志が「和プロジェクトTAISHI」を企画。全国各地の護国神社で21日に奉納揮毫を行った。
 滋賀県護国神社では竹本さんが縦1・4㍍×横1・8㍍の童心箋(どうしんせん)と呼ばれる半紙に「和」の古代文字を力強く書いて奉納。竹本さんは「北朝鮮からミサイルが飛ぶなど不穏な空気が漂う中、争いのない平和な世の中になることを祈って書きました」と話していた。竹本さんはこの日、京都、奈良の護国神社でも揮ごうした。
 同プロジェクト代表の宮本辰彦さん(52)=名古屋市=は「護国神社を平和を願う聖地にし、今回の活動を通して日本の和の精神を国内外に発信していきたい」と述べ、来年以降は広島や長崎の平和公園、海外の関連地でも開催するという。

2017年9月27日水曜日

桐生祥秀選手が県立彦根総合運動場陸上競技場さよらなイベントにゲストで登場

 彦根出身の桐生祥秀選手(21)が24日、県立彦根総合運動場陸上競技場の「さよらなイベント」にゲストで登場。市内の小中学生に速く走るためのコツを教えた。
 彦根陸上競技場は平成36年の滋賀国体に合わせて改修されるため、創設から78年で幕を閉じる。さよならイベントには市内中学校の陸上競技部員、彦根ジュニアアスリートクラブと彦根クラブに所属する小学生の計約400人が参加し、種目別の基本練習をした。
 基本練習後、桐生選手が彦根球場の出入り口から現れると、待ち構えた市民たちから歓声が起こり、その後、陸上競技場に登場すると、小中学生たちや約1000人が詰めかけた観客席からも歓声と拍手が沸き起こった。
 桐生選手は彦根市立南中時代に彦根陸上競技場を使っていた思い出話をした後、小中学生たちに走りが速くなるコツとして▽基本練習をしっかりする▽もも上げをゆっくり確実にする▽かかとから着地するようにする―とアドバイス。抽選で選ばれた小中学生たちと一緒に100㍍のスタート地点に並び、半分ほどを一緒に走った。
 参加者を代表して南中陸上部主将の眞田桃花さん=2年生=は「桐生選手から学んだことは私たちの宝物で、人生のすばらしい1ページになりました。桐生選手は私たちの憧れ、誇りであり、心から応援しています」と激励した。
 桐生選手は「2024年の滋賀国体でもまだ現役だと思うので、新しい競技場で走りたい。(9秒98の)記録は今後、抜かれると思うので、また一段と練習をして日本記録を更新し続けたい」とあいさつした。観客席で見学した城西小2年の太治新君(8)は「将来は桐生選手みたいに走りが速くなりたい」と話していた。

2017年9月26日火曜日

滋賀県立大学で1回目の学長杯争奪カロム大会

 彦根市八坂町の滋賀県立大学は20日、1回目の学長杯争奪カロム大会を開き、廣川能嗣学長ら教職員と学生たちが試合をした。
 教職員と学生たちとの交流を深めていこうと初めて企画した。7月末の練習会に参加した学生のうち、2人一組の9組と廣川学長のグループの計10組がダブルス方式で出場し試合。カロム盤4台が用意され、2グループに分かれて対戦し、各グループ1位が決勝戦に、2位が3位決定戦に進み、決勝戦は彦根青年会議所が貸し出した「黄金のカロム盤」で行われた。
 工学部大学院1年の上西広粋さん(23)は「カロムは難しかった。学長とも初めて話すことができて良かった」と話し、人間文化学部2年の田中美帆さん(20)も「楽しかったので、また来年も参加したい」と語っていた。

2017年9月25日月曜日

室内自転車競技のドイツ代表ジュニアチーム近江高校を訪問、サイクルフィギュアの近藤菜月さんと一緒に技披露

 室内自転車競技のドイツ代表のジュニアチームが20日、彦根市松原町の近江高校を訪問。同校3年生でサイクルフィギュア競技をしている近藤菜月さん(17)=守山市=と一緒に技を披露した。
 ドイツのジュニアチームは23、24日に東京工業大学で開催されるジャパンカップなどに参加するため、サイクルサッカーとサイクルフィギュアの選手6人ずつ、団長、コーチを含め計15人が16日から来日。日本室内自転車競技連盟の依頼を受ける形で近江高を訪れ、サイクルサッカーやサイクルフィギュア、近藤さんとのデモンストレーションを披露した。
 近藤さんの同級生の3年生217人が見守る中、最初にサイクルサッカーが行われ、ゴールを決めたり、テクニックを見せるたびに生徒たちから歓声が起こっていた。またドイツの選手や近藤さんのサイクルフィギュアの高難度の技が見せられると、どよめきが沸き起こっていた。
 室内自転車競技はドイツで人気があり、競技人口はサッカー、フィギュアとも約3000人ずつだという。日本はサッカーが約500人だが、フィギュアは約20人と少なく、そのうち半数を近藤さんが所属する滋賀ブルーレイクエンジェルが占めているという。
 近藤さんは小学5年生からサイクルフィギュアを始め、近江高入学以降の全日本選手権では2連覇中。「今年12月の全日本選手権でも優勝し、3連覇を果たしたい」と抱負を語り、ドイツのジュニアチームの技については「来校したのはドイツでも上位の選手たちで、ブレがなく軸がしっかりしていて完成度が高い。一緒に演技できて感動しました」と話していた。

荒神山自然の家に立命館大生グループClownがツリーハウス

 彦根市日夏町の荒神山自然の家に、立命館大学理工学部(草津キャンパス)の学生グループ「Clown(クラウン)」がツリーハウスを作っており、24日に完成イベントを行った。
 Clownは既存の樹木を活用しながら家を建てるツリーハウスの制作を通じて地域を盛り上げていこうと、同学部建築都市デザイン学科の学生たちで結成され、平成26年に兵庫県丹波市内のキャンプ場に最初のツリーハウスを制作。翌年には米原市内に、昨年には京都市内にも作った。
 4基目となる今年は荒神山自然の家からの依頼で、敷地内のテントサイトにあるスギの木2本の間にツリーハウスを建設することになった。学生たちが出し合った13の設計案から5案まで絞り、荒神山公園の来園者による投票を経て設計案を決定。「懐かしさ」をコンセプトにジャングルジムをイメージし、1年から3年までの学生140人が前中後期に分かれて荒神山自然の家で宿泊しながら今月11日から建設してきた。
 ツリーハウスはスギやヒノキなどを使い3層で仕上げられており、正面の幅が4㍍25㌢、地面からの高さが6㍍25㌢。使用している木材の寿命とされる7年後に解体する予定。
 代表で3年生の安原大貴さん(21)は「地元の人たちに愛されるツリーハウスになればいい。子どもたちには夢を、大人の方には忘れていた何かをツリーハウスを通して伝えたい」と話していた。
 立命館大学の学生グループ「Clown」は24日午前11時~荒神山自然の家で、ツリーハウスの完成イベント「タイムスリップ大作戦」を行った。
 たこ、めんこ、空気鉄砲など懐かしいおもちゃ作り、人間すごろく(受付が午後0時半まで)、タイムカプセル作り(午後3時)後に風船飛ばし。タイムカプセルに入れる物持参で。参加無料。

2017年9月23日土曜日

長松院で一字写経、般若心経と観音経の一字を写して奉納

 彦根市中央町の長松院(手塚紀洋住職)が14日から、般若心経と観音経に使われている一字を写して奉納する「一字写経」の受付を始めた。
 般若心経の写経は完成するのに1時間以上かかるため、より簡単に身近に写経を感じてもらおうと企画した。檀家で書道の先生をしている真下良祐さん=千葉県旭市=が、般若心経と観音経に使われる字のうち筆で書ける200字を選んで、一字ずつを手本として書いた二つ折りの4㌢四方の小さな紙を用意。
 体験者は小さな紙が入った箱から1枚引いて、そこに書かれている手本を見ながら隣に貼られてある3㌢四方の紙に細筆で「写経」。写経した紙をはがして木箱に納め、手本が書かれた紙をそのまま持ち帰る。
 納められた紙は用紙に貼られた後、額に入れられ、200字がそろった後、手塚住職によって供養され、長松院の入り口前にある無縁塔に納められる予定。
 手塚住職は「時間のない人でも簡単に写経が体験できると思い企画しました。おみくじ感覚で引いてもらい、写経後は手本の字を持ち帰ってお守りとして活用して頂ければ」と話している。一字写経の体験は一人500円。問い合わせは長松院☎(24)3225。

2017年9月21日木曜日

大橋悠依選手への彦根市市民栄誉賞の授与式

 世界水泳の200㍍個人メドレーで銀メダルを獲得した彦根出身の大橋悠依選手(21)=東洋大=への彦根市市民栄誉賞の授与式が18日、文化プラザで開かれた。
 式典ではまず、大久保貴市長が「一つの通過点として頂を目指してほしい。(陸上100㍍で9秒台を出した)同級生の桐生祥秀選手と共に刺激し合って切磋琢磨して頂きたい」とあいさつし、表彰状とクリスタルトロフィーを贈った。
 市総務課の職員がまとめた、大橋選手の子どものころのコーチや家族からの約7分間の「おめでとうメッセージ」を放映した後、大橋選手は「世界水泳が行われたハンガリーで皆さんの応援も肌で感じました。3年後の東京五輪に向けて一歩一歩トレーニングをして成長していきたい。彦根と滋賀の皆さんに勇気と元気を届けられるようにがんばっていきます」と礼を述べた。
 最後には大橋選手がファンだというひこにゃんも登場し、グッズを受け取ると大橋選手は笑顔を見せていた。式後、市民栄誉賞の受賞について大橋選手は「一市民として名誉でとてもうれしいです」と話していた。

2017年9月19日火曜日

彦根藩下の町人・田中藤助の日記を紹介する講座24日彦根市立図書館で

 江戸時代中期の米相場や相撲の番付などがわかる彦根藩下の町人・田中藤助(とうすけ)の日記=写真=を紹介する講座が、24日午後2時~彦根市立図書館である。市立図書館の書庫で保管する古文書の内容について彦根城博物館の学芸員が紹介する講座の1回目。
 藤助は彦根城下の四十九町(現・城町)で過ごし、46歳だった享保16年(1731)から明和5年(1768)までのほぼ毎日、日記を書き続けた。藤助は彦根藩が管理していた松原の米蔵の出納管理などをする御蔵手代(てだい)という役職に就いていた。
 日記は19冊残っており、そのうちの一部を彦根城博物館学芸史料課長の渡辺恒一さんが解読。彦根藩七代・直惟(のぶ)から十代・直幸(ひで)までの時代について、米の相場や彦根藩士の給料など仕事の話のほか、火事や盗難、相撲の番付、祭り見学などまちやプライベートな話題まで取り上げられているという。
 渡辺さんは「藤助の日記を紹介することで、当時の城下町やそこに暮らす人々の様子がわかるのでは」と話している。講座の講師は渡辺さんが担当。受講無料。定員50人。申し込みは市立図書館☎(22)0649。
 市立図書館は江戸から昭和時代の古文書や歴史資料が約30万点保管。その「特別コレクション」をもとに10月と12月にも講座を行う。

川嶋副市長が辞表提出認める 広域ごみ候補地選定巡り「力不足」、原町との文書の存在も

 彦根市の川嶋恒紹(ひさつぐ)副市長が12日の市議会一般質問で、新しい広域ごみ処理施設の建設候補地の選定を巡って、辞表を提出していたことを明らかにした。北川元気議員が滋賀彦根新聞7月5日付けの副市長の辞意疑惑の記事を取り上げながらの質問に答えた。
 辞表を提出した理由について、副市長は「体調の問題もあったが、広域ごみ処理施設建設候補地の決定過程に関して自分自身の力不足を痛感し、6月26日に一身上の理由で市長に提出した」と答弁。辞表の取り扱いについて市の担当者は「市長から留まるよう説得があり、その受理は保留になった」と答え、副市長は「辞意表明後、10人以上の方と話をして、かなりかっとうしたが、最終的には職責を果たすべきという考えに至り、7月3日に取り下げた」と述べた。北川議員は「副市長は(辞表を提出することで)市長に伝えたいことがあったのではないか」と迫り、大久保市長は「副市長が辞意を固めるまでに至ったことは重く受け止めている。私自身の不徳の致すところだと反省している」と謝罪した。
 また北川議員は独自で入手した、新しい広域ごみ処理施設の建設候補地を選ぶ1市4町の首長と川嶋副市長による管理者会の6回目の会議終了後、副市長と原町で交わされた文書を示しながら、その内容と経緯について説明を求めた。これに対し副市長は、私から一方的に地元関係者に渡したものと強調した上で「(原町に)新しいごみ処理施設の候補地になる方向である旨を記載した文書で、5月30日に来庁した地元関係者の求めに応じる形で渡した」と答弁。市長の関与については「市長の了解を得たものではない。あくまでも一存で行った」と否定した。北川議員は建設候補地の選定についての報告を副市長が独断で行った点を疑がった上で副市長の責任を追及。市長は「他市の事例を参考にし、弁護士にも相談した上で対応していく」と何らかの処分を下す可能性を示した。
 このほか、谷口典隆議員も副市長の辞表提出問題を取り上げ、市政を混乱させた認識について質したが、市長は「管理者として候補地を選定した。竹原を選定したことで市政を混乱させたとは思っていない」と語った。
 ※(解説)本紙の報道後、川嶋副市長が辞表を提出していたことが初めて公で明らかになった。そして「原町にほぼ決まり」とする文書の存在も公になり、その文書には川嶋副市長名と印が押されている。
 副市長の辞表提出には、管理者会の会議7回目の会議で急きょ意見を変えた市長=本紙8月23日付け参照=に対する抗議の意味と忸怩たる思いが込められていたと思われる。副市長を辞任寸前まで追い込んだ理由は市長が管理者会の最後の会議で急きょ意見を変えたためだが、市議会一般質問でも納得できる答弁は聞かれなかった。
 そして副市長と原町で交わされた「私的」な文書に市長が関わっていないとは到底思えない。約100億円の大規模事業を副市長の独断で約束できるはずがなかろう。
 市長がなぜ急きょ意見を変えたのか、原町との文書に市長は関わっていないのか、もし本当に関わっていないとすれば副市長の行為は許されるのか―、市議会は今後もこの問題を追及し続ける必要がある。   (山田貴之)

2017年9月15日金曜日

大橋悠依選手に単独インタビュー 抱負や父親への思いなど

 滋賀彦根新聞は彦根市市民栄誉賞の授与が決まった大橋悠依選手(21)=東洋大4年=に受賞の喜びや今後の抱負などを聞いた。
 大橋選手は7月にハンガリーで開催された世界水泳選手権大会の200㍍個人メドレーで日本新記録の2分7秒91で銀メダルを獲得。今月3日に大阪で行われた日本学生選手権の400㍍個人メドレーでも大会新記録となる好成績を収めた。
 翌4日に約9カ月ぶりに帰郷。「やはり彦根に帰って来ると落ち着きます」と話し、市民栄誉賞の受賞を最初に聞いた際には「まさか、という思いでびっくりしました。とてもうれしいです」と笑顔を見せた。
 今後の目標としては2020年の東京五輪をあげた上で「東京五輪にピークを持っていけるようにしたい。個人メドレーの200㍍と400㍍の両方で金メダルを獲得できるようがんばりたい」と語り、「世界の選手は筋力があるため、私も折り返しの壁をける力や後半に追い上げる泳力を意識して練習していきたい」と意気込みを話していた。
 彦根市民へのメッセージとしては「パブリックビューイングなどで応援して頂いているので感謝しています。2020年に向けて精進していきますので、これからも応援よろしくお願いします」と述べていた。
 インタビューには父親の忍さん(58)と姉の芽依さん(26)も同行。忍さんに対して大橋選手は「いつも欠かさず試合を見に来てくれていた。結果が悪い時でも父は優しく見守ってくれていました」と感謝を示した。忍さんは「今よりも一歩ずつ、少しずつ記録が伸びることを期待しています」、芽依さんは「苦労して練習してきたことも知っています。(妹の)笑顔を見ると私もうれしい。これからもがんばって続けてほしいです」と話していた。

2017年9月14日木曜日

彦根市内でセアカゴケグモ発見、注意を


 彦根市は14日、平田町で毒をもつセアカゴケグモ=写真=が発見されたと発表した。
 セアカゴケグモは体長がオス約3㍉、メス約1㌢で、メスは全体的に黒く、背に赤い帯状の模様があるのが特徴。オーストラリアやニュージーランドなど熱帯から亜熱帯にかけて生息しており、日本では平成7年に大阪府高石市で初めて発見。危険外来生物の一種になっており、近年は滋賀県内の各市町でも確認されており、彦根市内では昨年秋にも見つかった。
 毒をもつメスにかまれると激しい痛みを感じ、熱感などの全身症状を生じる場合がある。通常は数日で症状が軽くなるが、頭痛や筋肉痛、不眠などが継続することもある。側溝や排水溝、花壇の周辺、プランターの下、墓石のすき間、エアコンの室外機、壁のすき間、すべり台やベンチの裏、庭のサンダル内などにいるとされる。家庭用の殺虫剤などで駆除できる。
 今回、平田町では13日午後5時ごろにバイクの修理作業をしていた市民が側溝付近でセアカゴケグモ2匹を捕獲。連絡を受けた市職員が引き取って駆除した。市は「発見した場合は素手で触らず、殺虫剤で駆除してほしい」と注意を呼びかけている。

彦根の桐生君から世界の桐生選手へ

 日本人初の9秒台を出し、今や時の人になった桐生君だが、小生が桐生君と最初に出会ったのは今から7年前の8月、まだあどけなさが残る中学生の桐生君だった◆その時の記事は、陸上競技200㍍で中学生・全国ランキング1位だった桐生君にインタビューした内容で「全国1位を目指す」とだけ抱負を述べていた◆洛南高校2年時に100㍍10秒21の高校記録を出した際は、桐生君の自宅でインタビューし「目標は4年後のブラジル・リオで開催される五輪に出場。そして9秒台を出したい」と語っていた。いずれの目標も達成したのだから、舌を巻かざるを得ない◆また平成26年の元日号で特集ページを掲載するため、前年12月ごろに再び自宅を訪問。小生の「国民は日本人初の9秒台を期待しています」の問いに、桐生君は「まずは10秒0台をコンスタントに続けて、そのどこかで9秒台が出せれば良いなと思っています」と答え、また「2016年にはブラジル・リオで、20年に東京で五輪がありますが」の質問には「まずは両方の五輪に出場することが夢です。そのためには、海外の選手たちと対等に勝負できる体作りに努め、五輪では決勝に進めれば良いと思います」と答えていた◆ちょうど、この頃は東洋大への進学が決まっていた高校3年生の時で、小生の帰り際に母親の後ろから恥ずかしそうにしていたのを記憶している。桐生君が大学進学後も帰郷時などに他のマスコミと一緒に取材することはあったが、堂々としたマスコミ対応に、すでに彦根の桐生君から日本の桐生君になったなと陰ながら眺めていた◆そして9秒台を出したことで、桐生君は「世界の桐生選手」になり、日本国民の憧憬の的にもなった。だが、小生ら市民にとってはいつまでも彦根の桐生君であり、市民の一人として桐生君の活躍をこれからも応援し続けていきたい。 (山田貴之)

日本人初9秒台の桐生祥秀選手 歴史に名を残す偉業

 彦根出身で東洋大の桐生祥秀選手(21)=写真=が、9日に福井市内で開かれた日本学生陸上対校選手権の100㍍で日本人初の9秒台となる9秒98を記録。日本陸上界の歴史のページに名を残す偉業を、全国放送のテレビ番組や全国紙が相次いでトップで報じた。
 桐生選手は競技後のインタビューで「大学最後の100㍍で9秒台を出せたのはうれしい。やっと世界のスタートラインに立った」と語っていた。その後の自身のツイッターには「10秒01を出してから4年。本当に応援が力になりました」とつづり、このツイートには24万件以上の「いいね」が付いている。
 桐生選手が彦根市立南中学校時代の陸上部顧問だった大橋聖一さん(56)=現・西中教頭=は「日本人初の9秒台は本当にすばらしいこと。いずれは出すと思っていました。これからも記録を伸ばしほしい」と話していた。
 桐生選手が中学生時代に利用していたキムラスポーツ(彦富町)代表取締役社長の木村守さん(67)は「9秒台というプレッシャーがなくなり、これからがスタートだと思います。がんばってほしい」と語っていた。
 大久保貴市長は「日本中が夢みていた9秒台、桐生選手ならば成し遂げるに違いないと確信していました。今後のますますのご活躍を期待します」とコメントした。

サロンバー・シスル宮下純さんキューバ産葉巻に合う「エッセンス・オブ・ハバナ カクテルコンペディション」で優勝

 彦根市旭町のサロンバー・シスル店主の宮下純さん(41)=城町=が、キューバ産の葉巻に合うオリジナルカクテルの味と見た目を競う「エッセンス・オブ・ハバナ カクテルコンペディション」で見事、優勝。出品作の「ヴィニャーレス」の提供を4日から開始した。
 同コンペはキューバ産葉巻の輸入会社のインターコンチネンタル商事(東京都港区)シガークラブ事業部が、葉巻に合うカクテルの味などを競ってもらおうと今年から開催。全国より応募のあった80人のレシピから、7月下旬に行った書類選考で宮下さんら5人を選んだ。先月30日に東京都内で開催したファイナルステージでは在日キューバ全権大使ら3人の審査によって宮下さんが優勝した。
 出品作のヴィニャーレスはキューバにある世界遺産のビニャーレス渓谷から命名。宮下さんの実家の多賀町で育てたキューバのミント・イエルバブエナのほか、キューバのラム酒・ハバナクラブ、ライム、オレンジジュースなどを使用。宮下さんによると、キューバの葉巻に合うカクテルはチョコやコーヒーなどを入れて甘くするのがセオリーだが、ミントを使ったことで「さわやかで味わい深いカクテルに仕上げた」。
 宮下さんは15年以上前から多くのコンペに出品してきたが、これまでは準優勝が最高。初の優勝について「有力な方がいて、審査の段階でもその方が好評だったため、優勝できるとは思っていなかった。めちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せていた。
 ヴィニャーレスはアルコール度数18%。1杯1200円。開店時間は午後6時~翌午前1時。問い合わせは同店☎(22)7071。

2017年9月11日月曜日

彦根ホテル旅館組合が1回目の彦根観光会議

 彦根の観光振興策を探ろうと、市内の宿泊施設で組織する彦根ホテル旅館組合(田井中徹会長)が4日、ホテルサンルート彦根で1回目の「彦根観光会議」を開いた=写真。
 同組合は彦根への観光客の誘致と宿泊客増を目的に、市内のホテルや旅館の計20施設で今年6月19日に設立。この日の会議には同組合の会員や、市、近江ツーリズムボード、彦根観光協会の職員ら計25人が参加し、田井中会長が同組合の活動内容として▽宿泊データの分析と活用▽観光情報の収集と発信▽旅行会社との商品作り▽観光関連団体との連携―などを説明した。
 その後、リクルートライフスタイルの小室智規さんが「滋賀県・彦根市の現状と今後について」をテーマに講演。彦根を訪れた観光客の月ごとの消費単価が長浜と比べて2000円~3000円ほど安いデータや、彦根の観光客のシングルの利用率が高い数値を示した上で「彦根のホテルはビジネス利用が大半で、もっと観光客の宿泊が増える取り組みが必要ではないか」と分析した。
 また宮城県気仙沼市のDMO(観光に関する法人組織)の事例をあげ「気仙沼は目標を明確にした上で、市、商工会議所、観光コンベンション協会などが、誘客営業、情報発信、イベント対応、施設整備など役割を整理し体制を作った」と紹介した。
 講演後には同組合の会員から市へ「情報提供を早くしてほしい」などの要望が出ていた。次回は10月25日に予定しており、以降2カ月に1回ペースで開くという。

2017年9月10日日曜日

歴史好きのお笑い芸人「六文ジャー」のライブ彦根城天守前で

 歴史好きのお笑い芸人たちのユニット「六文(ろくもん)ジャー」のライブが3日の午前と午後の計2回、彦根城天守前で行われた。
 映画「関ヶ原」の公開に合わせて、石田三成を慕う市民有志の団体・三成の戦実行委員会が企画。六文ジャーははんにゃの金田哲さん、ロバートの山本博さんら歴史好きの芸人6人で結成。
 この日のライブにはそのうちの5人が天守前に設けられた特設ステージに武将の家紋入りの法被を着て登場。山本さんと長谷川ヨシテルさんは映画「関ヶ原」にエキストラとしても出演しており、ライブでは、出演者やスタッフの誰にも気づかれなかったことや、主演の岡田准一さんの隣で少しだけ写っていることなどを話し、会場の笑いを誘っていた。
 また「石田三成の家紋の文字は」「井伊の赤備えの別称は」「関ヶ原の合戦後、東軍が佐和山城に入って驚いた理由は」などのクイズも出題され、芸人たちのボケの回答に来場していた子どもたちから笑い声が起こっていた。最後にはいしだみつにゃんも登場し、子どもたちをステージに乗せて一緒にゲームを楽しむなど、終始和やかな雰囲気だった。
 京都府亀岡市の小学4年生・大野貴陽君(10)は「歴史はわからないことが想像できるのがおもしろい。将来は歴史学者になりたい。映画も見に行きたい」と笑顔を見せていた。

2017年9月7日木曜日

彦根城の着見台の石垣上部に修理の形跡 調査で明らかに

 彦根城築城410年祭に合わせて、滋賀彦根新聞が連載している「彦根かるた巡り」。第3弾の今号では「つ」の着見(つきみ)台を取り上げる
 彦根城天守の北東部にある着見台は江戸時代、2階建ての建物があり、着見櫓と呼ばれた。着見櫓の石垣は上部と下部で異なる築き方だが、滋賀彦根新聞が市教委文化財課に依頼した調査で、上部の石垣が修理された際に築かれたことがわかり、築城当時から櫓が建っていたことも確認された。
 着見櫓は1階が6間(1間約1・8㍍)×5間、2階が4間半×3間半の規模だったとされる。玄宮園内から明治初年ごろに撮影された写真を見ると、北側の2層目の正面が千鳥破風の形状だったことがわかる。
 今回の調査で、着見櫓の石垣は最も高い場所で垂直高が10・80㍍、そのうち築城が始まった慶長9年(1604)ごろに築かれた石垣が6・38㍍、それ以降に修理されたのが残り4・42㍍だったことがわかった。
参勤交代で「着見」に
 着見櫓は参勤交代からいろは松を通って帰郷して来る一行を確認する(着くのを見る)ための建物だったとされるため、参勤交代が始まった寛永12年(1635)以降に着見櫓と呼ばれるようになったと考えられる。
 江戸時代の絵図などから、築城当時にこの場所に櫓が建っていたことはわかっていたが、石垣上部の修理時期や櫓との関係性などは明らかになっていない。市教委文化財課主任の下高大輔さん(35)は「築城時に何らかの櫓が建っていたのは間違いないが、築城時から2層だったのか、いつから着見櫓と呼ばれるようになったのか、石垣の修理時期を含めて今後の調査対象になる」と話している。
 着見櫓は、彦根城が陸軍省の所管となった明治5年2月以降から、天守などの保存が決定した明治11年10月までの間に、ほかの一部の櫓と共に解体されている。櫓が無くなったことで、以降は着見台と呼ばれるようになったと考えられる。
 なお、彦根かるたにも登場している「月見に最適な場所」という説から月見台という名称が一部で聞かれるが、愛称に過ぎず、着見台(櫓)が正式な名称だという。

2017年9月2日土曜日

「平和の火」を携えて被爆二世の本岡晃浩さんNPO法人アースキャラバン彦根を訪問、滋賀県護国神社で上映会とパレスチナ報告会

 広島原爆の残り火「平和の火」を携えて自転車で京都から東京を目指す被爆二世の本岡晃浩さん(30)と、NPO法人アースキャラバン(京都市)のメンバーが9月3日、彦根を訪問。午後6時~尾末町の滋賀県護国神社で上映会と本岡さんのパレスチナ報告会を開く。
 アースキャラバンは国際平和イベントの開催などを目的に平成18年4月に設立。同27年からは広島原爆の残り火を使い「SHARE!分かち合おう地球を、幸せと自由を」を合い言葉に、「アースキャラバン」と題して国内外でキャンドルナイトや映画会などを行い、平和を呼びかける活動を展開している。
 本岡さんは広島生まれで、母親が3歳の時に被爆した二世。大学卒業後、オーストラリアやマレーシア、インドなどで1年半生活した中で、被爆二世として平和に対する役割への思いを深め、帰国後にアースキャラバンの活動に参加。平成27年からは本岡さんが中心になり「平和の火・ピースサイクリング」と銘打って全国各地を自転車で巡っている。
 今年は4月25日~5月2日に広島から京都、6月30日~7月6日に長崎から広島までで実施。その後、本岡さんとほかのメンバーたちが7月から8月にかけてパレスチナなども訪れた。
 今年最後のアースキャラバンは、31日に京都を出発し、9月9日に東京の木場公園に到着する行程で実施。途中の滋賀県護国神社では、映画「アースキャラバン2015」の上映会後、本岡さんがパレスチナの今の様子を話す。入場無料だが、寄付を受付。
 アースキャラバン理事の馬場山往さん(37)=本庄町=は「多くの戦没者がまつられている護国神社で、映画と平和の火に触れて頂き、平和への思いを『シェア』できればうれしいです」と来場を呼びかけている。
 問い合わせは馬場さん☎090(3869)7047。

2017年9月1日金曜日

彦根城の天守前で10月15日カロムグランプリ

 彦根城の天守前広場で10月15日、「カロムグランプリ」が開催される。
 中央町でカロム道場を開いている湯谷淳一さん(69)が委員長を務めるNEWカロム協会実行委員会が、築城410年祭の記念行事として企画。カロム8台をテーブルの上に1台ずつ設置し、ダブルスの32組がトーナメント方式で優勝を競う。
 当日は午前9時半~記念撮影、オープニングセレモニーの後、3セットマッチの1回戦、午後1時~1セットマッチの2回戦、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝(3セット)がある。決勝後の午後2時10分~はカロムの技に挑戦し合格者にはオリジナルストラップが進呈される「認定検定」、大中小のNEWカロム盤を使って各盤で技をクリアするとカロム盤がプレゼントされる「カロム道場賞」がある。飛び入りの参加者向けの認定検定とカロム道場賞も午後0時20分~30分間ある。全体の表彰式は午後3時10分~。参加無料。参加者に木製ストラップ進呈。
 湯谷さんは「カロムと彦根が広く認知できればと思います。優勝を競うことより、イベント開催が目的のため、初めてカロムをする人も歓迎します」と呼びかけている。申し込み締め切りは9月30日で、応募多数時は抽選。参加者と家族は当日の彦根城入場料が無料。
 また実施費用は湯谷さんの負担になるため、企業や個人からの支援金を一口1000円で募集している。運営を支援するボランティアも随時。申し込みは事務局☎(24)0080。

2017年8月29日火曜日

学生たちによるアート展「HIKONE STUDENT ART AWARD」に向けて構想練る

 美術系大学などの学生たちによるアート展「HIKONE STUDENT ART AWARD」に向けて、一次審査を通過した20人が21日から27日まで彦根に滞在。22日には展示場所になる本町の宗安寺とスミス記念堂を見学した。
 同アート展は彦根城築城410年祭のイベントとして9月23日から10月1日まで開催される。応募のあった全国の美術系大学や専門学校などの学生や卒業生計60人の中から、一次審査(書類)で18歳から27歳までの20人のファイナリストとして選考。
 20人は絵画や彫刻などさまざまジャンルで、本町宿に泊まりながら、午前はクリエイティブディレクターやデザイナーらから滋賀大で講義を受け、午後は市内を散策するなどして構想を練り、来月のアート展に向けて創作活動をしていく。
 22日には宗安寺で本堂や大涅槃(ねはん)図などを見学。京都精華大大学院を修了した伯井慶伊子さん(24)=大阪府堺市=は「宗安寺にはすでに芸術作品みたいな物が多くあり、それらをよりよく見せるために提案していければ」と話していた。

2017年8月28日月曜日

新しい広域ごみ処理施設の建設候補地選定の管理者会議の議事録内容が判明、彦根と3町が対立

 彦愛犬1市4町の新しいごみ処理施設の建設候補地を愛荘町竹原に決定した管理者会議(非公開)の議事録が、獅山向洋市議が情報公開請求した資料によって判明。市内の候補地の一つ(原町)を推す彦根市と竹原を支持する他町が対立していた構図が明らかになった。
 管理者会議は彦根の大久保貴市長、川嶋恒紹(ひさつぐ)副市長、犬上・愛荘の4町長で組織。公募のあった彦根市内3地区と愛荘町内2地区を選定委員会が評価した報告書に基づき、今年2月15日から6月19日まで計7回、開かれた。
 初回は事務局からの説明後に自由な意見交換で終了。2月21日の2回目の会議では川嶋副市長から報告書の分析があり▽地元合意が100%▽投棄場を受け入れるなど圏域行政に協力している▽道路改良が進んでいるなどで、彦根市の応募地の中では「原町」(資料では非公表)が最も優位性が高いと説明。またイニシャルコストが圧倒的に安いとして愛荘町の応募地では竹原が優位として、3回目以降の会議ではほぼ「原町」案と「竹原」案に絞って協議が進んだ。
 原町案を推す彦根からは市長と副市長が「収集運搬コストの面で愛荘町になれば彦根の負担が増える」「前(獅山)市長と(原と)の間に、ごみ処理施設の設置について基本協定書が締結された経緯がある」「国道バイパスを進めるためには(原町との)協力が必要」「竹原は地元合意が100%ではない」と説明。また甲良町長は「町施策との関連があるため、(竹原は)絶対賛成できない」と述べた。
 一方で、愛荘、豊郷、多賀の各町長からは「(候補地の公募範囲を)なぜ1市4町を対象にしたのか。収集運搬コストを理由にするのはおかしい」「公平公正をするために公募したのではないか。それをうんぬん言うのなら、選定委員会はしなくて良かった」「国道バイパスの関連で(原町に)決めるならば、今まで議論せず、最初から決めれば良かった」「公募要項では反対の方がいたらだめだという要件にはなっていない」などの意見が出た。
 5月23日の6回目の会議では「管理者会の総意が得られない中で管理者が決定したということでいいのでは。愛荘町長は反対したと明記してくれたらよい」(愛荘町長)、「こういう施設は土地が安い所に建てるべきであるため、(原町は)あまりかんばしくないが、どこかに建設しないといけないので苦渋の選択をした」(豊郷町長)など、「原町」に妥協する姿勢を示し、最終的には「管理者(市長)の責任」での決定を求めた。
 最後の7回目の会議でも「管理者会で総意は得られなかったということを前提に管理者が総合的に決めたということで仕方がない」(愛荘町長)などの意見が出たが、大久保市長が急きょ「これまでの会議録を振り返った。管理者の立場として、選定委員会の結果を尊重しつつ総合的に判断した。竹原にお願いしたい」と語り、竹原に決定した。
 ※(解説)=新ごみ処理施設の会議録からは候補地選定について、原町案を推す彦根、竹原案を支持または推す多賀・豊郷・愛荘、竹原案に反対する甲良の意見の相違が鮮明にわかる。
 そしてもう1点、不可解な事案として、6回目の会議までに3町は「市長(管理者)の責任」を前提に原町案に妥協しているものの、最後の最後で大久保市長が竹原に意見を転換させていることだ。ここからは、管理者会議として意思統一をしたかったという思惑があったと推測できるが、なぜ急に転換させたのか、川嶋副市長の辞任意向騒動と合わせて、市長の説明責任が問われており、9月議会での市長答弁が注目される。   (山田貴之)