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2014年6月24日火曜日

楽々園の御書院棟 特別公開へ

 保存修理中の玄宮楽々園のうち、平成24年度に整備完了した楽々園内の御書院棟が21日から特別公開される。
 楽々園は彦根藩四代当主・井伊直興によって延宝5年(1677)から2年間かけて作られた下屋敷。十一代・直中の隠居の際に大規模な増改築が行われたが、以降は縮小傾向になり、現在の形になっている。御書院棟のほか、耐震構造があり茶座敷として使われていた地震の間、十二代・直亮によって増築された楽々の間などがある。
 保存整備は平成17年度から始まり、御書院棟は同21年度から着手。解体後、約3億円かけて建物の修理が行われ、調査では江戸時代に耐震補強されていたこともわかった。現在、地震の間、雀(すずめ)の間、おかるの間、雷の間、紅葉の間の修理が行われている。以降、楽々の間が整備されるほか、現存しない茶室「虎鋸(こきょ)」や長屋門なども復元される。全体の整備完了時期は平成37年度の予定。
 一般公開は平成25年度に続き2回目。期間中の公開時間は午前9時~午後5時。無料。21日と最終29日には市教委文化財課職員が随時、説明する。問い合わせは文化財課☎(26)5833。

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