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2013年7月22日月曜日

ひこね市文化プラザ 指定管理者候補にケイミックス社

 ひこね市文化プラザ(野瀬町)を管理している団体・ひこね市文化プラザ運営共同事業体(以下・事業体)が、来年度以降の指定管理者の候補から外れたことがわかった。事業体に関係する市民らに動揺と驚きの声が広がっている。
 文化プラザは平成9年2月に開館。同18年4月から彦根市文化体育振興事業団が指定管理者として運営。同21年4月以降はNPO法人ひこね文化デザインフォーラムとナショナルメンテナンスらによる事業体が管理してきた。
 来年度以降の5年間の運営団体を決める公募が今年4月から始まり、事業体を含む5団体が応募。市教委指定管理者候補者選定委員会(委員長・辰巳清教育部長)は、財務状況や提案内容、施設管理など32項目を採点し、施設管理業のケイミックス(東京都港区)を候補に選んだ。同社は平成23年度から栗東市の栗東芸術文化会館さきらの指定管理者でもある。
 選考理由として同委員会は▽管理業務の経費削減が図れる▽安定して行うことができる経営規模および経営能力を有している▽魅力ある自主事業やボランティアスタッフの育成が期待できる—ことなどをあげている。
 選定委員会の決定に対し、NPO法人の理事長・武野貞嗣さんは「今回の結果には驚きと共に、彦根市の文化に対する考えに大きな疑問と憤りを感じます。文化を商売の道具とした今回のやり方に、彦根文化の将来性やまちづくりの面で大きな危うさを感じます」と述べている。
 今後は9月議会に関連議案が提案され、可決後に正式決定となるが、現在の職員の雇用や人気事業が継続されるのかが注目される。

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