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2012年7月15日日曜日

彦根と高宮の合併劇 議会解散・リコールなど対立激しく

 昭和28年(1953)に町村合併推進法が公布されると、滋賀県は町村合併促進委員会を設置し、高宮町と河瀬村・亀山村を彦根市へ編入合併させる計画案を提示した。
 昭和25年に日夏村、同27年に鳥居本村を吸収していた彦根市は、県からの提示を受けて、同31年9月30日に河瀬村・亀山村との合併を果たした。
 一方で高宮町は、古くから宿場町として栄えてきたことによる高いプライドや彦根市へのライバル心から、合併に対して賛否が分かれ、激しい対立が続いた。
 町と町議会では、反対議員の辞職、町長不信任案可決、町議会解散、賛成派による町長リコールなど混乱を極め、町議会選挙では16人の議員のうち11人の賛成派議員が当選した。
 そんな折りの昭和32年1月22日、しびれを切らした県は高宮町に、3月末までに合併をしない場合、知事権限で住民投票を行うとする勧告を行った。月末には町長が辞職し、翌2月の町長選で賛成派の北川長一郎が無投票で当選。その年の4月3日に高宮町は彦根市へ編入した。

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