彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2011年9月30日金曜日

とりいもと宿場まつり 鳥居本お宝発見隊企画4回目

「とりいもと宿場まつり」が10月2日、鳥居本町である。佐和山城跡と周辺を散策する「まるごと佐和山城」は午前9時から鳥居本駅を出発する。
地元住民らによる鳥居本お宝発見隊が企画するイベントで、4回目の今年は中山道沿いや鳥居本駅舎で、自慢の一品やこだわり作品などを展示・販売するアートバザール、地場産野菜や苗などフリーマーケットなどがある。
まるごと佐和山城は県教委主催で、鳥居本宿、城下町跡、佐和山城跡、大手口跡、鳥居本宿を巡る。先着150人。参加費300円。午後1時半からは専宗寺で「石田三成と佐和山城」をテーマにした講演会も。資料代1000円だが、まるごと佐和山城の参加者は700円に。申し込みは今月30日午前までに県教委文化財保護課☎0748(46)6144。

2011年9月29日木曜日

江戸末期?の建物・旧よりーな 滋賀原木グループ会社買い取り保存活用へ、いろは組が庭園整備

 江戸時代末期から明治時代初期の建物とされ今年3月に閉鎖した憩いの場所「より〜な」(彦根市河原2)が市内業者によって購入、保存活用されることがわかった。23日には最初の活動として庭の整備作業が行われた。
 建物は隣の旧美容院と合わせて敷地面積約462平方㍍。旧油問屋で、母屋と離れ、蔵2棟、庭からなる。市教委文化財課によると、「江戸時代の建物の可能性がある」としており、近く県立大学の濱崎一志教授が調査を行う予定。平成11年に地元女性らが「より〜な」として憩いの場を開いたが、家主が売却に出すとのことで閉鎖となっていた。
 建物などを購入したのは滋賀原木(西沼波町)のグループ会社・三興(熊川忠社長)。滋賀原木も加盟する彦根商工会議所の異業種交流研究会では今後、湖東地域定住ネットワーク(代表・奥貫隆滋賀県立大学特任教授)をアドバイザーに迎えて、活用方法を検討。来年中か3年後をめどに再オープンを目指す。
 庭の整備には、古民家の庭の整備法を伝えている庭師集団・いろは組のメンバー7人と奥貫教授、県大生3人が参加。大はさみやチェーンソーなどを使って草木を切り取っていた。
 熊川社長は「周辺の商店街の皆さんと共存できるような町屋にしていきたい」と話していた。

2011年9月28日水曜日

観光キャラバン隊が滋賀彦根新聞社訪問 兼六園・武家屋敷寺島蔵人邸などPR「金沢に来て」

 石川県金沢市をPRする観光キャラバン隊が22日、滋賀彦根新聞社を訪れ、「金沢に遊びに来て」と来県を呼びかけた。
 24日にひこね市文化プラザで開催のピアニスト・辻井伸行さんとオーケストラ・アンサンブル金沢によるコンサートの来場者へのPRを兼ねて本社を訪問。
 訪れたのは金沢市観光協会の徳田正克さん(63)と浜辺佳奈さん(27)で、兼六園の紅葉と雪吊り(11月1日〜12月中旬)、ズワイガニの水あげ(11月6日〜来年3月20日)、武家屋敷寺島蔵人(くらんど)邸、長町武家屋敷跡土塀こも掛け(12月1日〜来年3月中旬)などを宣伝した。
 浜辺さんは「これからカニのおいしい季節になります。年末年始にしか店頭に並ばない福梅・福徳・辻占のお菓子も人気です。是非、金沢に来てください」と話していた。

2011年9月26日月曜日

乳幼児の事故と病気の対応策アドバイス、ナルクびわこ彦根が子育て支援講習

 子育てに関わる指導者の研修会がこのほど、平和堂銀座店で開かれ、聖泉大看護学部の流郷千幸(りゅうごう・ちゆき)教授(48)と、松木診療所(平田町)の松木明医師(63)が乳幼児の事故や病気について講義をした。
 流郷教授は、幼児にありがちな事故や誤飲などについて解説。幼児の視界の狭さを厚紙で工作したもので参加者に体験してもらいながら、「幼児目線で注意をし、料理では食べ物を1㌢角の大きさに刻むこと」を求めた。また、ケガの応急処置として包帯の巻き方なども実践した。
 松木医師は、京大農学の大学院を修了後、30歳で医学を志した経歴の持ち主。講義では、子どもの病気の諸症状の因果関係について説明した後、子どもの病気を管理する大切さをアドバイス。「近所のかかりつけ医や病院を受診すべきか、自宅で十分か、軽重を見極められるようになって」と話し、見極めの際に自宅に1冊あると役立つ本として「子どもの病気地図帳」を推めた。
 受講者のうち、彦根市内の託児所に勤務して2年目という井口真依さん(22)は「実務も学べて良かった。これから現場で役立てたい」と話していた。今回の講義はNPO法人「ニッポン・アクティブ・ライフ・クラブ びわこ彦根」(佐々哲三郎代表)が主催し、参加者は大津、草津、近江八幡などからもあり、熱心にメモをとっていた。

2011年9月24日土曜日

ひこにゃん画像ブログ・ツイッターなど使用規制 「お願い」再掲載で担当者に聞く「使用自由とは言っていない」

 ひこにゃんの画像をツイッターやブログなどに使用する際の彦根市の「お願い」が、今月5日に改めて市のホームページに掲載された。滋賀彦根新聞は、市の長野繁樹総務課長に、今回の内容変更などについて聞いた。(聞き手・山田貴之)
 ―8月12日にホームページに最初の「お願い」を載せた経緯は
 長野 7月26日に県外の方から「ツイッターでひこにゃんの画像を使って過激な発言をしている人がいる。ひこにゃんのイメージを壊してほしくないので規制ができないか」との投書があった。ひこにゃんは市の大切なキャラクターであり、公有財産。弁護士と相談した結果、非営利の目的で個人的に使用する場合を除き、不特定多数の方が見られるブログやツイッターなどへの使用をやめてもらうことが必要との指導をいただいた。
 地方自治体である市は、特定の方を非難するのではなく、すべての方に平等にお願いするという姿勢を示す必要があったため、最初の内容の文章を掲載した。過激な発言をしていた利用者には「やめてほしい」とお願いしたところ、「わかりました」と応じてくれた。
 ―最初のお願いでは具体的な対象が示されず、本紙にも批判の声が多数寄せられた。市のイメージはマイナスになったのではないか
 長野 ひこにゃんのイラストや着ぐるみの写真は市が商標登録し、著作権も有しているため、権利の侵害行為は慎んでいただきたいという姿勢は変えていない。しかし、市民やファンの皆さんの頑張りでひこにゃん人気が高まったという側面が大きく、特にネット上でのつながりも、ひこにゃん人気に大きく寄与しているのは事実。今回の対応に対し、皆さま方が反感を抱く気持ちも理解できる。その点については理解をいただく努力が足らなかったと反省している。
 ただ、悪質な使い方をしている方と一般的な利用者との境界線は難しい。市としてひこにゃんの著作権を守らなければということで、早く手を打つ必要性にかられていた。ひこにゃんを応援していただいている皆さまに対して、強引なイメージをもたせてしまったが、市の大切なキャラクターを守るために緊急にとった苦肉の策だったと理解いただきたい。貴紙が書いたような「ひこにゃん人気にあぐらをかいている」ということはなく、逆にひこにゃんを守るために懸命になっていることは理解してほしい。
 ―この問題を本紙が8月20日付けで報じる際、長野さんは「ひこにゃんの写真を使ってネット上で政治や宗教問題などについて過激なコメントをしている方のみを対象にしている。それ以外の方は自由に使ってもらって良い」と発言されていたが
 長野 政治的、宗教的な過激な発言はやめていただきたいとは言ったが、それ以外は自由になどと前向きな発言はしていない。現実問題、ブログなどで使っているすべての方に直接連絡してやめてもらうことは困難という実情から、「自由ではないが、(個人的に)使用されてしまっている場合は仕方がない」との返事はした。取材は電話だったため真意が伝えにくかったが、掲載された時は驚きと怒りをおぼえた。
 そもそも、ひこにゃんのイラストと文字の使用は商標使用に関する要綱があるため、それに基づいて申請していただくのが筋。要綱を無視して自由に使って良いということは絶対にない。ひこにゃんの商標権等の侵害を巡って裁判もしており、特に写真やイラストについては細心の注意を払っているので、「自由な使用」という考え方にはならない。
 ―市は8月24日に最初のお願いを削除して、9月5日に新しいお願いを掲載したが
 長野 最初のお願い掲載後、市に「個人の利用者同士は結束力があり、ネット上でのつながりは不可欠。規制はイメージダウンにもなる。一律禁止ではなく、明確な掲示をしてほしい」などとするメールが届いた。市としてはひこにゃん人気を維持していく努力が必要。人気を支えてくださっているひこにゃんファンの皆様のためにも、一律の禁止からダメな使い方を分かりやすく掲示していく方が良いという結論になり、削除したうえで再掲載した。5項目の取り決めをしたことで誤解を解くことができ、市の真意を知っていただくことができた。
 ―2回目は、最初に掲載していた「そのような利用はおやめいただくよう、必要な対応をさせていただく所存」との、法的措置も辞さない文章を記述していないが
 長野 今回、5項目を示すことに力点を置き、「必要な対応」などとは記していないが、万が一、違反していることが判明したら、ひこにゃんのイメージを守るため、その方にも同じようにやめていただくようお願いをする。ひこにゃんは市の公有財産であり、不適切な利用をやめていただくよう理解を求めることも、市として「必要な対応」の範囲。法的措置は最終の手段であり、まずは不適切な利用をやめてもらうようお願いする。   (了)

滋賀県立大学 近江楽座・学生グループと鵜飼修准教授ら環人ネット 南三陸町田の浦地区で復興支援プロジェクト

 滋賀県立大学(彦根市八坂町)の鵜飼修准教授と学生グループらが、東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町の田の浦地区を復興させるプロジェクトを進めている。
 まちづくりを担う人材を育成する県立大のプログラム「近江環人」のOBで今年1月に結成したNPO法人環人ネットと、学生による地域貢献活動「近江楽座」の木興(もっこう)プロジェクトによる共同の取り組み。
 田の浦地区は震災で14人が死亡、3人が行方不明になっており、現在は99世帯・354人が暮らしている。半数ほどの家が流されたほか、漁師たちの作業場も壊された。
 学生約30人と鵜飼准教授を含む環人ネットの4人は8月8日から18日まで被災地を訪れ、学生たちが作業場に漁師たちの休憩・集会のための番屋(木造1階建て約20平方㍍)を、鵜飼准教授らがソーラーパネル付きのトイレ(高さ2㍍)を建設した。
 田の浦地区は震災後の約2カ月間、支援者が訪れることがなかったという。そのため鵜飼准教授は「外とのつながりを担うグループの創設」を地元住民に提案。「田の浦ファンクラブ」を結成し、▽まちづくり支援のための寄付金の収集▽漁業体験クルージング▽環境学習の受け入れ▽婚活支援などを行うことを示した。来年春にはNPO法人化も目指す。
 鵜飼准教授は「外とのつながりを持つことで、田の浦の魅力や海に育まれた生活文化を多くの人に伝えてほしい」と話している。3年間ぐらいは月1回のペースで現地を訪れ、地元住民と一緒にまちづくりを進めるという=写真は環人ネット提供

2011年9月22日木曜日

日本画家の鈴木靖将・陶芸家の晴嵐夫妻 万葉集テーマ作品展、ギャラリーコジマで

 万葉集をテーマにした日本画家の鈴木靖将さん(67)・陶芸家の晴嵐(せいらん)さん(61)夫妻=大津市=の作品展が23日まで、彦根市銀座町のギャラリーコジマで開かれている。
 靖将さんは、昭和49年の大津京の発掘調査をきっかけに万葉集に関心を抱き、以降、万葉集の歌を絵にしている。作品展ではここ10年以内に描いた32点を展示。中には東日本大震災後の今年4月に福島県の会津若松市や南相馬市などを訪問し、県内の磐梯山(ばんだいさん)が登場する万葉集の歌を描いた絵も。
 晴嵐さんの陶芸も万葉集の歌を想像し、磁器と陶土を合わせて焼いた薄い青緑色の作品で、21点を展示。万葉集の魅力について、靖将さんは「恋と青春の歌ばかりで、若い世代の皆さんに見て欲しい」、晴嵐さんは「約1300年前の人々の思いをひしひしと感じる」と話す。
 会場では各作品のほか、はがきなどのグッズ販売も。開館は午前10時半~午後8時。

ヘレン・ケラー彦根訪問75周年 東京演劇集団・風の公演など障害者のつどい

 視力と聴力を失いながらも社会問題活動に取り組んだヘレン・ケラーと家庭教師の実話をもとにした演劇などを行う「ヘレン・ケラー来彦75周年・障害者のつどい」が、25日午後1時から滋賀県立大交流センター(八坂)で開かれる。
 ヘレン・ケラーは1880年、米国アラバマ州生まれ。生後19カ月で重い熱病にかかり、視力と聴力を失った。6歳の時に家庭教師のアン・サリバンに出会う。1904年にラドクリフ大(現・ハーバード大)を卒業した後、身体障害者や婦人参政権、公民権、労働などの運動に関わる。68年に87歳で死去。
 日本へは1937年(昭和12年)、48年、55年に訪問。37年の訪問時には彦根市内の県立盲学校(現・市立図書館付近)を訪れ、記念植樹と記念撮影=写真は盲学校提供=をした後、彦根高等商業学校(現・滋賀大)講堂で記念講演をした。講演は井伊直弼の政治など彦根関連の話から、身体障害者への理解と協力を求める内容で、盲学校や彦根高商などの生徒ら約1200人が聴いた。
 障害者のつどいは、ひこにゃんも登場する開会、よしぶえコンサートの後、東京演劇集団・風による演劇「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」。入場無料。ヘレン・ケラーの功績、来彦時の写真を紹介したパネル展も。問い合わせは彦根市障害福祉課℡0749(27)9981。

2011年9月21日水曜日

大阪大学法学部の無料法律相談会 ひこね燦ぱれすで

 大阪大学法学部の学生たちが滋賀彦根新聞社を訪れ、23日にひこね燦ぱれす(小泉町)で開く「無料法律相談会」の来場を呼びかけた。
 相談の対象は、相続、借地借家、隣地所有者との関係、不動産売買、交通事故、消費生活トラブルなど民事一般(税金問題、行政事件、刑事事件などは除く)。相談相手は阪大法律相談部の学生。来場者から相談を受けた内容について、別室に控えた教授やOBの弁護士からアドバイスを受けた後、回答するという形式。
 受付時間は午前10時~午後3時。同時に10件程度の対応が可能だが、相談が多い場合は早めに受付終了。関連書類(コピー可)あれば持参。秘密厳守。当日会場へ。
 本社へ訪れたのは、3回生の宮崎瑛子さん(21)と岸久美子さん(21)、2回生の高木陽輔さん(20)。3人は「どんなささいな事でも結構ですので、気軽に相談にきてください。真摯に丁寧にお答えしたいと思います」と話している。

村上PONTA秀一さん・山下洋輔さんの彦根共演23年ぶり、ビバシティホールでジャズライブ

 3人の演奏家を招いたジャズライブが23日午後5時~ビバシティホールで開かれる。
 3人はトップドラマーとして活躍している村上PONTA秀一さん=写真右=をリーダーに、ピアノの山下洋輔さん=写真左=とベースの坂井紅介さん。高宮町の陶芸家で以前はミュージシャンもしていた村長泰如(やすゆき)さん(45)が1年以上前から交渉していた。村上さんと山下さんの彦根共演は1988年以来、23年ぶりだという。
 前売り5500円、高大生3500円、中学生以下(大人同伴)2500円。1ドリンク1フード付き。申し込みは泰窯(たいよう)企画℡0749(27)1822。千成亭平田店でも販売。

2011年9月20日火曜日

ひこにゃん田んぼアート 見学ツアー、10月に稲刈りも

 彦根市石寺町に作られた「ひこにゃん田んぼアート」の見学ツアーが18日あり、市民ら31人が参加した。
 5月29日に田植え作業があり、約1・2㌶にひこにゃんの図柄、約0・3㌶に市制75周年の文字がえがかれた。
 参加者は2班に分かれて荒神山自然の家をスタート。約1時間かけて山頂付近に到着し、眺めたり、写真に収めたりしていた。稲枝北小4年生の伊藤真輝君(9)は「ちゃんとひこにゃんの形になっていた」と笑顔で話していた。稲刈りは10月1日に行われる。

2011年9月18日日曜日

彦根に古本屋・半月舎オープンへ 若手女性2人、彦根商工会議所のチャレンジショップ

 彦根市京町3丁目に古本屋兼グラフィックデザインの店「半月舎(はんげつしゃ)」が、20日にオープンする。
 市内にはブックオフなど古本の量販店はあるが、いわゆる「古本屋」はない。店主で団体職員の上川七菜さん(31)=東沼波町=が、「古本は出版された時代がわかる。捨てられたり、埋もれたりしているのはもったいない」との思いから、団体職員の御子柴泰子さん(24)=須越町=と共同で古本屋を設けることにした。
 本は京都市内で古本屋をしていた友人から購入した昭和初期から最近までのもの。思想、芸術、エッセー、小説、絵本、写真集など、さまざまな分野の本を約1000冊そろえている。店内にはいすやソファも設置し、「ここで読んでもらうだけでもいい。人と物が集まる身近な図書館のようになれば」と来店を呼びかけている。11月以降は本の買い取りも受け付ける。半月の日にはイベントも行う予定。
 上川さんはチラシやウェブのデザインもしており、店名の「半月」は、古本屋とデザインの店の半分ずつという意味と、半月板(ひざ)を互いに近づけたいという思いがあるという。営業時間は午前11時~午後6時。木曜・日祝日は休み。問い合わせはメール(mail@hangetsusha.com)。
チャレンジショップ 
 彦根商工会議所は、市内商店の空店舗対策として「チャレンジショップ」を受け付けている。平成14年からで33人が挑戦し16人が独立開業しており、今回の「半月舎」が第22弾目。申請後、認可されると半年間の家賃補助などがある。

2011年9月16日金曜日

東京大学教授招き公開講座 彦根東高、渡辺雄一郎教授「植物光合成で人類誕生」

 彦根東高校(寺田利雄校長)は今年度、生徒や中学生以上の市民に東京大学の幅広い研究内容に触れてもらおうと、東大教授陣による公開講義を行っている。2回目となった10日には渡辺雄一郎大学院教授(生命環境科学)が登壇し、約300人が参加した。
 渡辺教授は地球の誕生から現在までの歴史について、46億年前に地球が誕生し、最初の生命体が現れたのが38億年前、大気に酸素が出来たのが20~10億年前で、その後にオゾン層が出来、二酸化炭素が減ったと紹介。「生物が生息できるようになったのは5~6億年前で、人類誕生は15万年前。植物の数億年間にわたる光合成で、人類が生息できる環境が整った」と話した。
 受験勉強の仕方にも触れ、「効率が大事だが夜型か早朝型かは、人によりけり。自分に向いたやり方を見つけて」と助言。また「歴史は勉強だと、日常と切り離して捉えがちだが、そうではない」「自分の国を知らないと外国でそのことは必ず指摘される。文系、理系に関わらず知っておいたほうがよい」とアドバイスした。
 公開講義はひこね燦ぱれすで8月から始まり、来年2月までに計5回ある。先月の初回は建築学の高田毅士教授が招かれた。今後は▽11月=佐藤安信教授(平和学)▽12月=西秋良宏教授(先史考古学)▽2月=斎藤兆史教授(英語学習法)。問い合わせは東高℡0749(22)4800。

2011年9月15日木曜日

甲冑の試着体験も人気 彦根城天秤櫓で

 関ヶ原の戦いに出陣した武将たちの甲冑(レプリカ)の特別展が10日から彦根城天秤櫓で始まり、初日にオープニングセレモニーが行われた。櫓内では甲冑の試着体験ができ、人気を集めている。
 展示している甲冑は、西軍が石田三成、島左近、島津義弘、毛利輝元、真田昌幸・幸村、上杉景勝、直江兼続、立花宗茂、大谷吉継の10領分。東軍が徳川家康、井伊直政、本多忠勝、榊原康政、黒田長政、福島正則、藤堂高虎、細川忠興、山内一豊の9領分。
 三成と左近以外は、鹿児島県の甲冑製造業者から借り受けた。直政、三成、左近の甲冑(レプリカ)を着、刀や軍配を持って、彦根城天守の写真をバックに撮影できるコーナーも。子どもや女性用の甲冑もある。入場無料。11月6日まで。オープニングセレモニーではひこにゃんのほか、いしだみつにゃん、しまさこにゃん、おおたににゃんぶら武将にちなんだゆるキャラがテープカットをした。

歴史ある地に芸術創造 建築・環境デザイン学ぶ学生50人が竹生島8カ所に、NPO法人アートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)

 建築や環境デザインを学ぶ全国の学生たちが、今月6日から竹生島(長浜市)に入って芸術作品を製作。10日に完成させ、翌日には船上プレゼンテーションが行われた。
 建築とアートの組み合わせで歴史のある地に新たな芸術を創出しようと、建築や芸術、環境学を教える全国の大学教授らによるNPO法人アートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)が主催。
 昨年は奈良県の平城京跡で行われ、2回目となった竹生島には滋賀県立大を初めとした全国の大学生や院生約50人らが参加。竹生島の宝厳(ほうごん)寺本堂前や三重塔前など8カ所に分かれ、木材や竹などを使った芸術作品を長浜市内で合宿をしながら5日間かけて作った。
 翌日には一般の参加者が長浜港から竹生島に向かい、作品を視察した後、船上で学生がグループごとに発表。専門家の講評と審査が行われた。作品は12日に撤収され、最優秀と次点の作品は長住建設(長浜市)に展示されている。
 AAF代表理事の古川きくみさん(26)=京都市=は「芸術作品をつくるには難しい場所だったが、憧れの土地で実現できたことに満足しています」と話した。

2011年9月14日水曜日

県内地酒の蔵元招きチャリティー試飲会、ボーンフリーで

復興支援として県内各地の地酒蔵元8社を招いたチャリティー試飲会が10日、彦根市戸賀町の衣料品店「ボーンフリー」(堀江明廣社長)であった。
堀江社長が「滋賀の元気を届けて少しでも役立ちたい」と企画し、県内の造り酒屋に地酒を持ち寄ってもらった。会場では蔵元が来場客と談笑しつつ、一押しの銘酒の紹介や口あたり、おすすめの飲み方などを丁寧に説明していた。試飲会は、バー・サムライガール(平田町)が後援し、ワインセラー銀座ヤマガタヤ(銀座)、さざなみ酒店(佐和町)、酒舗まえたに(船町)が協力した。

彦根城世界遺産へ 日本イコモス国内委員が彦根視察「海外の委員の視察を」

世界遺産登録のための審査機関・日本イコモス国内委員会(委員長・西村幸夫東大副学長)の委員14人が10、11日の両日、彦根を訪問。彦根城内や城下町を視察した。
両日とも非公開で、同委員会や市によると、メンバーは10日に彦根城博物館で理事会と城下町の視察、11日に彦根城内の見学と同館で市主催の彦根城世界遺産登録研究会を開催。
研究会では、まず市側がプレゼンを行い、彦根城内の建物、玄宮園やお浜御殿など庭園、佐和山城跡、芹橋や七曲りなど城下町を紹介。推薦に向けたこれまでの取り組みや課題を示した。
研究会後、西村委員長と矢野和之事務局長が報道陣の取材に応じ、委員からは、「(世界遺産の)姫路城と比べると城下町や庭園が残っているのが強み」、「これだけ当時のままの建物が残っている城下町はないのでは」、「城下町を伝建地区(伝統的建造物群保存地区)にするには地元の合意が必要」、「海外の委員がどのように見るのか、論理が整ってから見てもらっては」などの意見があったという。
市教委文化財部の谷口徹部長は今後の課題について▽石垣や城内の建物整備▽(城下町の)地元の人とのまちづくり▽伝建地区など国指定の物件の増加―をあげた。

2011年9月12日月曜日

彦根仏壇若手グループ「柒+」技生かした製品開発リビング&デザイン展に出品

 彦根仏壇の職人が、仏壇の技を生かした子育て世代向けのインテリア製品の試作品を開発し、14日から17日まで国際見本市会場・インテックス大阪2号館で開かれるリビング&デザイン展に出品する。
 試作品を開発したのは彦根仏壇事業協同組合青年部の4人が結成したグループ「柒+(ななぷらす)」。仏壇七職と七曲り通り、彦根仏壇をステップアップさせていこうという思いから名付けた。
 井上(芹中町)が位牌や写真立てなどを入れてリビングなどに置く「HOUSE」、吉田松蔵商店(新町)が見た目はインテリア製品だが、正面のすき間から大切なものが見える木製の「SLIT」、井尻彫刻所(米原市)が手を合わせた中に仏像(神様)がいるかのような「KOKORO」、大橋木工所(高宮町)が幾重かのアーチの中にLEDライトを置いた「COMFORT」を製作。いずれも木材を基調にし、木地師や宮殿師、彫刻師、漆塗師の技を取り入れている。
 同青年部の企業・店舗は平成21年4月から、県中小企業団体中央会による「感性価値向上支援プロジェクト」の勉強会に参加し、彦根仏壇の新しい可能性を探ってきた。そのうち4人は昨年10月に柒+を結成。「仏壇以外の店においてもらえるような商品」作りを手がけてきた。
 同展には6種類12点の試作品を出展する。商品化の時期は未定。代表の吉田彰浩さん(41)は「30代、40代の住宅空間で、新しい祈りの形になるような斬新な商品を作った。多くの皆さんに知っていただきたい」と話している。

2011年9月10日土曜日

大阪ガス彦根工場跡地 地下水からシアン化合物

 大阪ガスは7日、旧彦根工場(大東町)跡地の地下水からシアン化合物が検出されたと発表した。周辺への影響はないとみられるという。
 昨年10月と今年1月の測定では敷地内の土壌からシアン化合物が基準値(0・1㍉㌘/㍑)以上検出された。昨年10月以降、同社は汚染したと見られる土壌を除去し、4月には基準値未満だった。しかし7月と8月の調査では再び土壌や敷地外との境界部の地下水で検出。除去したにもかかわらず、検出された理由について同社は「今年6月に完成した大阪ガスショールームを建築する際に地盤が乱れた可能性がある」としている。
 ただ県による周辺の井戸水の調査では検出されていないといい、同社は「周辺の生活環境への影響はないと考えられる」としているが、地下水の拡散を防ぐため、今月10日から揚水作業を開始。並行して地下水の調査も行い、その中でも検出されれば、土壌の密閉など追加対策を行う。敷地内の地下水のモニタリングも継続する。
 同社は大正2年(1913)に彦根瓦斯(がす)として同地で操業開始。昭和20年に大阪ガスに合併され、同38年に製造設備を停止するまで石炭を原料とするガスを製造してきた。シアン化合物は石炭からガスを作る過程で発生するとされ、同社は機械の故障などで地下に浸透した可能性があるとみている。

2011年9月9日金曜日

関ヶ原の合戦 東軍・西軍の武将甲冑展 彦根城天秤櫓で

 関ヶ原の合戦での東軍と西軍の武将たちの甲冑(レプリカ)の特別展が、10日から彦根城天秤櫓で始まる=写真は市提供のイメージ
 西軍は、石田三成、島左近、島津義弘、毛利輝元、真田昌幸・幸村、上杉景勝、直江兼続、立花宗茂、大谷吉継の10領分。
 東軍は、徳川家康、井伊直政、本多忠勝、榊原康政、黒田長政、福島正則、藤堂高虎、細川忠興、山内一豊の9領分。
 甲冑製造業・丸武産業(鹿児島県)が作成したのをレンタルした。市が所有する直政、三成、左近の甲冑(レプリカ)を着て、彦根城天守のバーチャル映像をバックに撮影できるコーナーも。入場無料だが、入城料は必要。11月6日まで。
 なお10日午前9時ごろ~のオープニングセレモニーには、ひこにゃんも登場する予定。

2011年9月7日水曜日

石と岩の写真家・須田郡司さん 聖なる石・磐座巡る琵琶湖キャラバン始動へ 初回はカフェ朴で

 国内外の石や岩を撮影している写真家・須田郡司さん(49)=彦根市松原2=は、4日に花しょうぶ通り商店街の寺子屋・力石で開かれたサロンで、琵琶湖周辺の石を撮影しながら各所で語り部を催す「琵琶湖キャラバン」を行うと発表した。
 須田さんは1995年の東京でのギャラリー「石の宇宙」展への参加をきっかけに石を意識し始め、翌年以降、東南アジアや中東、南米、アフリカなどを旅し、2003年から3年間は「日本石巡礼」をしてきた。
 石の魅力について須田さんは、▽地域と密接につながった信仰の対象=「磐座(いわくら)」=になっている▽すべて自然の造形である―ことを説明。「石は動かせないが、人間は動ける。その石と石をつなぐ役割になるため撮影している」と話した。
 サロンの中では、米原の烏帽子(えぼし)岩や多賀・胡宮神社の石を紹介しながら、「滋賀にも多くの磐座が残っており、それらの岩を巡っていきたい」と話し、「琵琶湖キャラバン」を行うと公表。3年後をめどに、琵琶湖周辺の磐座をまとめたマップも作る予定だという。
 今月23日午後3時半~彦根市尾末町の「ほっこりカフェ朴」でその1回目を開く。カフェ朴での語り部はワンドリンク付き1500円。申し込みは同店℡0749(22)0839へ。
力石で写真展
 須田さんは8日まで力石で写真展「聖なる石に出会う旅」を開いている。中国やチベット、フランス、スコットランド、ジンバブエなど海外の11枚と、福島県いわき市の宇宙岩、石垣島の年輪石など国内の13枚を展示。午前11時~午後6時。
 【須田郡司(すだぐんじ)】群馬県沼田市出身。琉球大学卒業後、東京の写真学校、雑誌カメラマンを経てフリーに。以前から関西への移住を希望し、千葉県市川市から、妻・ひとみさん(36)の母親が稲枝出身とのことで、今年6月22日に彦根へ移住。これまでに世界40カ国を旅している。著書は「日本石巡礼」、「世界石巡礼」(いずれも日本経済新聞出版社)など。

ブログ・ツイッターでひこにゃん使用のお願い文章 市が修正し再掲載

 彦根市は5日、ブログやツイッターなどでひこにゃんを使用する際の「お願い」文章を、市のホームページに改めて掲載した。市は先月12日に最初の文章をアップしていたが、滋賀彦根新聞では先月20日と27日付けで、利用者や本紙読者の批判などの声を紹介し、「正しい」文章の再掲載を求めていた。
 5日発表の文章では、▽政治的、宗教的な意見▽他人を誹謗中傷する発言▽社会や人物の欠陥などを批評する風刺的な発言▽ひこにゃんのイメージを壊す内容―の表現については遠慮してほしい、などとしている。
 これまでの文章にあった「必要な対応をとらせていただく所存」など、脅迫まがいの文言は省かれている。

2011年9月6日火曜日

台風12号で彦根梨 全体の2、3割落下 通過後も落ち続ける、けが人も3人

 2日から3日にかけて近畿地方を通過した台風12号により、彦根市内でもけが人や停電、倒木、建物一部損壊などが発生したほか、収穫時期の彦根梨も地面に落下したり、傷がついたりする被害にあった。
 彦根梨生産組合によると、強風により防風ネットがはずれ、収穫中の「幸水」と、収穫を控えた「豊水」が約1万個ずつ落下し、傷がついたものもあるという。組合加盟22人の梨園すべてで「大なり小なり被害に」あっており、5日にかけても幹が弱まった影響で、梨が落ち続けているという。全体の2、3割が被害にあっており、被害額は数千万円に上るとみている。
 2日にはJA東びわこ「美浜館」(石寺町)の50代の女性職員が、あおられたドアに押されて転倒し右足大腿骨を骨折。3日には50代の大型トラック運転手の男性が高宮町で座席のドアをあけた際に強風により座席から転倒し右腕などを骨折。70代の女性が芹橋の自宅前で転んで腰を打撲した。
 3日には高宮町や犬方町など約1040世帯で停電も起こった。2日から4日かけての市内でのイベントも相次いで中止となった。

2011年9月5日月曜日

彦根でホームスタート勉強会 ホームスタート・ジャパン事務局長・山田幸恵さん「時代の流れ」

 家庭訪問型の子育て支援「ホームスタート」(※=本紙8月27日付けで詳細)の勉強会が先月31日、彦根市男女共同参画センター・ウィズであった。勉強会後、NPO法人ホームスタート・ジャパン(東京都新宿区)事務局長の山田幸恵さん=写真=が本紙の取材に、ホームスタートの現状や必要性について説明した。
 ホームスタートの対象となる「引きこもりがちの母親」が増えている原因については、30年ほど前までは近所の住民が子育てを手伝ったり、気軽に声をかけ合ったりしている地域が多かったが、現在の家庭は地域との繋がりがなくなり、相談相手がいないため、子育てに悩む孤独な母親が多くなっているという。
 また、本来はホームスタートのような支援が不要な社会が望ましいものの、情報化社会などの影響で人と対面してコミュニケーションをとる機会が減っており、その時代の流れには逆らえず、今後さらに地域とつながりがもてるきっかけにもなるホームスタートが子育て支援のツールになるとの見方を示した。
 ホームスタートを利用した母親は、「孤立感の解消」や「心の安定」、「子どもの問題行動の減少」や「子どもの心の健康」などの項目で、100%かそれに近い満足度を示したとし、母親の精神面のほか、子どもへの好影響をもたらすことがわかりつつあるという。
 なお、彦根での勉強会はホームスタートの県内初の導入を目指す「ひこね・育ちのネットワーク」主催。市職員のほか、主任児童委員、民生委員・児童委員、産婦人科職員ら31人が参加し、ホームスタートの歴史、やり方、効果、メリット・デメリットなどを学んだ。

2011年9月4日日曜日

玄宮園で虫の音を聞く会

 玄宮園で虫の音を聞く会が1日から始まった。
 ライトアップされた園内で、スズムシ、コオロギ、マツムシなど6種類ほどの虫の鳴き声を聞くことができる。彦根観光協会によると、残暑厳しいため、まだピークではないが、夜になると鳴き始めているという。
 受付は午後6時半~午後8時半。高校生以上500円、小中生200円だが、同協会のホームページに割引券がある。日中用の入園券は利用できない。平日は鳳翔台で茶席(500円)も。30日までの期間中のイベント(いずれも雨天中止)は以下の通り。
 ▽土日・祝日=庭園で午後6時半~呈茶席(500円)、鳳翔台で邦楽演奏▽6日と20日午後7時半~=よし笛演奏▽26日=庭園で雅楽会。

2011年9月3日土曜日

教育実習生が結核、彦根東高生ら検診へ

 県立彦根東高校で今年5月から6月にかけて教育実習を受けた20代の大学生が結核に感染していたことが、2日わかった。彦根保健所では6~8日に、同校の生徒や教職員計約180人を対象に血液検査などを行う。
 同校と同保健所によると、この大学生は今年5月25日から6月14日まで同校で教育実習や部活動に参加し、終盤には風邪のような症状が出たためマスクをしていたという。6月21日に病院の診察を受けたところ、結核の感染と発症を確認。県外の保健所から報告を受けた同保健所が7月12日に同校に知らせた。大学生は4月ごろからせきや発熱などがあったという。
 同校は8月31日に文書で生徒や保護者に経緯を説明。大学生と接した1~3年の4クラスの生徒と部活動の部員、教職員3人を対象に検診を行うことにした。
 報告が8月末になったことについて、同校は「生徒たちに不安を与えないようきちんと伝える必要があると保健所から指導があったため」としている。これまでに風邪のような症状がある生徒はいないという。
 また検診が今月になったことについて、同保健所は「結核は感染から2、3カ月経過しないと発症の有無の検査が出来ない」としている。

映画・一命の三池崇史監督 彦根訪問「ひこにゃん主役映画つくりたい」

 井伊家江戸屋敷を舞台にした10月15日全国公開の映画「一命(いちめい)」の三池崇史監督が先月30日、彦根市役所を訪問。出迎えたひこにゃんとも対面した。
 「一命」は二代・直孝の時代の屋敷が舞台で、生活に困った浪人が屋敷を訪れて切腹を申し出ることから始まる。時代劇としては初の3D作品で、カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品も決まっている。主演は歌舞伎役者の市川海老蔵。
 彦根市民有志らによる「映画で彦根を盛り上げる会」の招きで訪れた三池監督は、獅山市長や十八代当主・井伊直岳さんとの懇談で映画を解説した後、ひこにゃんらと記念撮影。三池監督はひこにゃんの大ファンだと明らかにしたうえで、「ひこにゃんを主役に映画をつくりたい」などと話した。また昭和37年の映画「切腹」をリニューアルした作品でもあることから、「先人に笑われない作品になったのでは。幅広い年齢層の方に見て欲しい」とPRしていた。

2011年9月2日金曜日

NPO法人五環生活創設5周年でひこにゃんら乗せ自転車タクシーパレード

NPO法人五環生活(彦根市銀座町)の創設5周年を記念し、ひこにゃんらを自転車タクシー(輪タク)などに乗せて市内を走るパレードが31日、行われた。
同団体は平成18年7月13日に発足し、翌月7日から輪タクの試運転を開始。以降、彦根城周辺を中心に市内で運行し、現在は高齢者ら向けの福祉車両としても貢献している。
パレードは輪タク2台のお別れ会を兼ねて行われ、ほかに自転車で荷台を引くリキシャ4台も出動。市役所での出発式では近藤隆二郎代表が「これまでに約2万人以上(今年7月までで延べ2万2059人)を乗せてきた。これからもより多くの人たちを乗せていきたい」とあいさつ。先頭にひこにゃん、後方にふなずきんちゃん、やちにゃん、彦鬼くんが乗車し、市役所から彦根城内に向かい、表門橋前で集合写真を撮った=写真=後、夢京橋キャッスルロード、四番町スクエアを巡り、銀座の事務所に戻った。
沿道には、滋賀彦根新聞の紙面やツイッターで事前に知ったひこにゃんファンや観光客が詰めかけ、写真撮影や声援を送っていた。

彦根青年会議所 彦根・犬上・愛荘と災害協定締結

 彦根青年会議所は、地震や風水害などの災害時に生活物資の調達を彦愛犬へ行うため、各市町と災害協定書を締結。31日に彦根市役所で調印式が開かれた=写真
 協定締結により、災害が発生した場合、同会議所加盟の企業など約70社は、ほかの地域の会議所と連携しながら、食料品や医薬品、日用品などを各市町に提供する。調印式には5首長と同会議所の清水智弘理事長が参加。理事長あいさつ後、市町を代表して獅山市長が礼を述べた。

2011年9月1日木曜日

旧池田屋敷長屋門の修理完成で見学会 馬屋復元し初公開

 修理工事が終了した旧池田屋敷長屋門(彦根市尾末町)で28日、見学会が行われ、復元された馬屋などが公開された。
 池田家は伊賀者として彦根藩に仕え、寛永4年(1627)の初代・安晴の時に知行100石となり、以降150石から250石の中級武士として活躍した。屋敷は寛永21年に御歩行(おかち)町(京町2辺り)にあり、江戸中期以降に尾末町に移った。現存する長屋門は建物面積が77・93平方㍍の木造平屋建てで、昭和48年4月28日に市指定文化財に。
 修理工事は平成21年5月から今年7月末まで行われ、それまで伝承としてしかわかっていなかった馬屋の跡を確認。間口約2・1㍍・奥行き約2・7㍍・高さ約2・4㍍で復元した。総経費は8562万円で、再建には元々の木材も3割ほど再利用された。
 見学会には22人が参加し、馬屋や和室、天井などを見て、文化財課職員の説明を熱心に聞いていた。なお旧池田屋敷長屋門は10月以降に一般にも公開される。