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2011年6月2日木曜日

「ひこね翔青会」設立記念 誇りをもてる歴史教育を 赤塚高仁さん講演

 彦根の産業振興を目指し市内商工業者10人で組織する「ひこね翔青会」(上田健一郎代表)の設立記念講演会が5月27日、彦根勤労福祉会館で開かれた。「日本の時代」をテーマに三重県津市で建設会社を営む赤塚高仁さんが講演し、市民ら約80人が聴講した。
 赤塚さんは家業の傍ら、人工衛星「はやぶさ」の産みの親でロケット博士の糸川英夫氏(故人)に師事。バブル全盛期の1980年代に、糸川博士が「国の歴史を忘れた国は滅びる、日本はやがて滅びる」と警鐘を鳴らしていたことを明かした上で、自身の娘が米国留学した際、自己紹介で「私だけ日本の歩みについて何も話せなかった」と嘆いていたことを紹介。国の興りや行く末を左右する歴史上の重大事について「自信や誇りの源であるのに、私も学校でまったく教わらなかった」と歴史教育の不備を指摘した。
 赤塚さんは「世界で神話が存在するのは、キリスト教の聖書と日本の神話のみだ」と解説。神武天皇の国創りの神話から2671年、万世一系の天皇家が125代続いているのは古今東西例がないとし「天皇陛下の被災地での被災者とのやりとりを見ていると有り難く、祈りの人生を引き受けておられるのだと思う」と話した。
 鎌倉時代の元寇と明治時代の日露海戦での国防面で重要な役割を果たしたとされる対馬(長崎県)については「襲来してきた元が九州上陸前に博多湾の海上で待機していたのは、前哨戦地となった対馬で防人(さきもり)が勇猛果敢に奮闘したため。元はこの鎌倉武士の勇猛さを脅威とみて海上でいったん待機した」と説明。また世界中の予想を覆し世界最強といわれたバルチック艦隊を撃破した日露戦争については「日本海の重要拠点だった対馬が、東郷平八郎率いる日本海軍の出航地になった」とする歴史を紹介した。
 ひこね翔青会への問い合わせは千成亭内事務局℡0749(26)2299。

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