2008年12月24日水曜日

彦根城に門松と鏡餅備える



 彦根城内の表門、玄宮園、天守の前に22日、門松が設置。翌23日には表門の券売所前で天守の玄関に飾る鏡餅用のもちつきが行われた。
 設置された門松は、高さ2~3㍍の松、1・5~2㍍の竹、梅の古木、南天、葉ぼたんが備えられており、彦根城管理事務所の職員11人が約1時間かけて3カ所に、門松を設置した。来年1月半ばまで飾られる。
 もちつきは、職員14人が3つのうすに分かれ、「よいしょ」などと威勢の良い掛け声をあげながら、ついていた。完成した鏡餅は、1段目が重さ15㌔・直径50㌢、2段目が重さ10㌔・直径40㌢。26日に天守に設置される。鏡開きは新年の1月5日午前9時~で、同11時~表門などでもちが配布される。

2008年12月19日金曜日

近江鉄道新駅「ひこね芹川」駅

 近江鉄道は16日、彦根駅~彦根口駅間に、「ひこね芹川」駅(芹川町)を来春、新設すると発表した。
 建設予定地は佐和山小から彦根東中までの道路沿いで、彦根駅から約1・2㌔、彦根口駅から約800㍍に位置する。周辺は住宅開発が進んでおり、同社では、地域住民や学生の利用が見込めるほか、観光客の花しょうぶ通り商店街や七曲がり通りへのアクセス駅としても重要な役割を果たすとしている。
 建設費は約5000万円で、全額同社負担。長さ45㍍×幅3㍍のプラットホーム、スロープ、トイレを設置する。無人駅。17日から着工しており、来年4月完成予定。1日の運行本数は平日が上下線75本、休日が同64本で、初年度の年間利用者数は約3万5000人を見込んでいる。
 なお同社は、平成18年3月に「フジテック前」、19年6月に「米原」(移設)、今年3月に「スクリーン」の各駅を行政と企業の請願で設置している。

彦根工業高OBの個人情報聞き出す

 彦根工業高校(南川瀬町)の卒業生の家に、宅配業者を装って電話で個人情報を聞き出す被害が先週8日から相次いでおり、同校では注意を呼びかけている。
 同校によると、卒業生の実家や自宅に、実在する宅配業者名を語って、「(卒業生の)宅配物を預かっている。本人に渡さなければいけないため、連絡先を教えて欲しい」などと連絡。実際に、住所や電話番号、帰宅時間などを教えてしまった事案もあったという。
 また、家人が「後ほど連絡する」と返事したことに対しては、宅配業者ではない個人宅の電話番号を教えているという。
 同校への相談は15日までに13件あり、卒業年度や学科などは特定されていないという。
 同校では「学校から卒業生に宅配物を送ることはない。不審な電話には個人情報を教えないでほしい」と注意を呼びかけている。

2008年12月16日火曜日

ひこにゃんも彦根城の「すす払い」


 彦根城で毎年恒例のすす払いが15日、天守で行われ、ひこにゃんも天守でほうきを持ってすすを払っていた。
 すす払いは、天守、太鼓門櫓、天秤櫓、西の丸三重櫓、佐和口多聞櫓の1年間の汚れを取り除く行事で、天守はこの日のみ、ほかの櫓は2週間ほどかけて清掃される。
 天守では彦根城管理事務所の職員35人が赤い法被とヘルメットを装着し、柱上のほこりやクモの巣をほうきで払ったり、床を拭いたりした。
 ひこにゃんは命綱を腰にくくり、天守3層目の花頭窓から身を乗り出し、瓦の下のほこり取りを一生懸命、手伝っていた。

伊調姉妹、彦犬の子どもと交流


 北京五輪のレスリングでメダルを獲得した伊調千春・馨姉妹が13日、多賀町の滝の宮スポーツ公園体育館を訪れ、彦犬地区のスポーツ少年団の小学生約120人とレスリングの準備体操や握手会で交流した。
 子どもたちに一流のスポーツ選手になってもらおうと、多賀町スポーツ少年団が企画。会場ではまず、伊調姉妹と子どもたちとのトーク会が開かれ、「レスリングを始めたきっかけは」の質問に、姉の千春さんが「兄がやっていたから」、馨さんが「姉がやっていたから」と答えると、会場は笑いに包まれた。
 トーク会後のレスリングの練習で、子どもたちは伊調姉妹の指導を受けながら、6人一組となり肩を組んだ5人に囲まれた1人が抜け出しすゲームや、膝を床に着きながら1対1で相手を倒す練習をしていた。練習後は、伊調姉妹との写真撮影会や握手会も行われ、伊調姉妹は笑顔で応じていた。

伝説の「小泉紅かぶら」を収穫


 江戸時代に彦根市小泉町(江戸時代・小泉村)で栽培され、藩主にも献上された記録が残る「小泉紅かぶら」の収穫祭が14日、町内の「開出農園」で開かれた。
 小泉紅かぶらを復活させようと、地元住民らで組織の「小泉町八王子倶楽部」がプロジェクトを立ち上げ、県農業技術振興センターが保存していた小泉紅かぶらの種を約900平方㍍の農園の約200平方㍍分に今年9月にまき、育ててきた。
 収穫祭には、地元の小学生や老人会から75人が参加。かぶらを収穫した後、当時のように平田川で洗い、3本ずつを近くの八王子神社に寒風干しされた。収穫されたかぶらは約700本で、1週間ほど干された後、漬け物業者に漬け込みを依頼する。
 2月末に漬け物が完成し、3月には地元春祭りへの奉納、町民への配布、希望者への進呈、料亭や飲食店への提供などで、小泉紅かぶらを広めていくという。パッケージ作成とマーケティング調査は滋賀大の谷口伸一教授のゼミ生が取り組む。

2008年12月12日金曜日

JA東びわこの職員が5100万円横領し自殺

 東びわこ農業協同組合(JA東びわこ)」(本店・彦根市川瀬馬場町)は11日、男性職員(44)が平成14年9月から今年11月までの間、架空の受注を計上して、約5000万円を着服していたと発表。同組合は同日、会見を開き、瀧時雄理事長らが謝罪した。男性職員は10日未明、市内施設の駐車場で自殺した。
 同組合によると、男性職員は、JA東びわこ旅行センターに勤めていた際、企業からの架空の受注を計上してJRの回数券などを仕入れ、それを金券ショップで換金していた。一度に数百万円分の回数券を買い、換金後、一部を未収金の穴埋めにし、残りを横領していたという。被害総額は約5100万円に上るため、同組合は今後、遺族へ請求する方針を示している。
 今年9月の監査で、同センターの未収金残高が平成15年時と比べて、増えていたため、調べたところ、11月10日に男性職員の不正が発覚。「競馬など遊興費に使った」などと認めたため、男性職員は13日付けで総務部に移され、17日から自宅謹慎となった。同組合は今月10日付けで懲戒解雇処分にする旨を2日前に男性職員に伝えたが、10日午前1時ごろに同センター宛てに自殺をほのめかすファクスが入り、その日の朝に職員がファクスに書かれた場所に向かったところ、車内で死んでいたという。
 6年間の不正を見抜けなかった理由について、細江助司・専務は「自転車操業的な捜査をし、発見が遅れた」と弁解。瀧理事長は「あってはならないこと。対策を検討したい」と謝罪した。同組合は特別調査委員会を設置し、全容の解明と再発防止策の策定、関係役職の責任調査をするとしている。

ベロタクシー「ひこにゃん号」のお別れ会

 彦根市内でベロタクシーを運行しているNPO法人五環生活は9日、ユビキタス号(通称・ひこにゃん号)の最終運転をした。同日、彦根城表門前で写真撮影会などが開かれた。
 ひこにゃん号は、彦根商議所などで組織の彦根ユビキタス産業協議会が車体にひこにゃんの写真などを貼り付けて、昨年10月から走らせていた。ほぼ毎日、運行され、延べ約2000人が乗車したが、スポンサー契約が切れたことと、ソーラーパネルで走らせる「ソーラーベロ」を開発したため、ひこにゃん号の運行を終了させることにした。
 最後の披露となった表門橋前では、ひこにゃんも登場し、車体と一緒に写真撮影に応じたり、テープカットをして、「別れ」を惜しんでいた。

2008年12月10日水曜日

城下町検定に148人受検


 彦根城下町検定試験が7日、滋賀大学で開かれ、過去最多の148人が受検した。会場には、ひこにゃんやカモンちゃんも登場した。
 彦根商店街連盟が平成17年度から実施しており、受検者は初回85人、2回目75人、3回目138人で、4回目の今年は長野県や横浜市など県外からも多数の参加者があり、過去最多となった。最年少は11歳、最年長は83歳だった。
 井伊直弼と開国150年祭の期間中とあって、「直弼が行ったことのない場所はA大坂B日光C京都」、「直弼の娘・砂千代が嫁いだ県内の著名な寺院はA延暦寺B大通寺C百済寺」―など、直弼関連が多く出題された。
 100問中80問以上が合格。合否は来週中に受検者に知らされる。なお問題と解答は彦根商店街連盟のホームページに掲載されている。

2008年12月5日金曜日

「バスコン」で高居涼佳さんの「エコバスが運ぶ幸せ」が最優秀

 バス利用の増加につながるユニークなアイデアを募集していた彦根市公共交通活性化協議会(市や市内大学、バス会社など16団体)は3日、最優秀賞に小泉町の主婦・高居涼佳さん(34)の「エコバスが運ぶ幸せ」を選んだと発表した。
 市内のバスは、近江鉄道と湖国バス、彦根観光バスが計11路線で運行しているが、利用者は平成18年度が約81万人、同19年度が約76万人と年々、減少している。同協議会はバスの利用者を増加させるため、8月に「アイデアコンクール」を実施。58人の63点の応募から上位10点を選び、入賞作7点を発表した。
 最優秀の高居さんの作品は、車の利用者がバスや電車に転換することで二酸化炭素の排出量の抑制につながることと、企業との連携、「バス好きな子ども」に着目。「エコ交通スタンプ」と題し、バスや近江鉄道を利用したり、エコのイベントに参加するとスタンプがもらえ、スタンプがいっぱいになるとエコな特典がもらえる―などと提案した。
 ほかの受賞者は次の皆さん▽優秀賞=田村遼太郎君(18)・彦根東高▽入賞=堀内重人さん(41)・都市交通問題研究家、得田麻衣子さん(34)・主婦、上松珠美さん(36)、松本宣亮さん(19)・滋賀大生、県立大の多賀瑛さん・玉井郁圭さん・浅井千穂さん。
 同協議会は、受賞者のアイデア数点を来年度からのバス運営に随時、導入する方針。表彰式は7日午後1時~文化プラザでのシンポジウム「みんなで考えよう 明日のひこねの公共交通」で開かれる。

「蔵元直送」始まる


彦愛犬の蔵元5社が醸造した商品の販売が始まった。
 彦愛犬の酒屋約80社で組織の「彦根の地酒を愛する会」が、彦愛犬地区の酒をPRするため、毎年、歳暮期に5社の商品をセットで提供している。今年は同会が推奨する5社それぞれの計8種類のセットを蔵元から直接送り届ける。
 ▽音瀬酒造(高宮町)=猩々菊(2本セット4000円)▽藤居本家(愛荘町)=旭日(びわ吟・手造りエコケース入り3600円)▽愛知酒造(愛荘町)=富鶴(富鶴近江味わい3本・6688円・同2本5325円)▽多賀=多賀(金賞大吟醸・原酒5300円、原酒・純米・辛口3600円)▽岡村本家(豊郷町)=金亀(淡海湖東3本4700円、同2本4600円)。
 送料は無料。注文は、近くの酒屋か彦根酒造協同組合℡(24)0288へ。

2008年12月2日火曜日

教師は「体罰」を恐れるな 

 滋賀県教委はこのほど、昨年度の県内小中学生の暴力件数を発表し、その3割が対教師暴力であったとの結果を示した。彦根市内では、教師がけがをして病院で治療を受けるケースもあった。
 この事案からは、「子どもたちは教師をあがめる存在とは見ておらず、一方の教師も子どもたちの指導方法に悩んでいる」と推察できるのではないか。そして、その背景には教師側の「体罰」という「教育」の欠如が原因にあるといえよう。
 学校現場において、いわゆる「体罰」は、学校教育基本法第11条で「校長および教員は、懲戒として体罰を加えることはできない」―と定められており、「一応に」禁止されている。ここでの体罰とは、「げんこつでこつく」、「廊下に立たせる」、「平手で頬を殴る」、「尻を竹刀などで打つ」、「正座をさせる」―も入っているようだ。
 しかし、我々の少年時代は学校には厳格な先生、近所には「カミナリ親父」が必ずいて、前記の体罰を日常的に受けていたものだ。あれから数十年経ったが、体罰を受けた厳しい先生たちの存在は忘れておらず、感謝さえしている。
 子どもは、身体面が成長したとしても、精神面は絶対的に未熟であり、「人間」に成り切れていないともいえよう。子どもは、その精神的弱さを自身でも気づいており、教師など大人たちに「何とかして欲しい」と求めているのではないか。
 また子どもは、弱さから逃避する習性があり、現代の精神的不安定な子どもの増加の要因は、逃避からくる戸惑いや悩み、または孤独感にあるのではないだろうか。その逃避を抑えるのが教師(大人)の厳格さであり、その手段として体罰があげられる。
 子どもが悪いことをすれば、大人は本能的に「正しくしてあげよう」という感情を抱き、叱るという行為に移すはずだ。その叱る手段の1つが体罰であっても良いのではないか。
 体罰=暴力だと、短絡的に結び付けるのではなく、しつけの一環として用いることに、小生は賛意を示したい。
 ただし、体罰は子どもの健全な成長を願っての愛情表現のことであり、暴力教師や虐待をする保護者が、自身の感情を発散させるためにする「暴行」との区別をつけるべきことは忠告しておきたい。【山田貴之】

「直弼=極悪人」の現実 

 先日、東京を訪れ、井伊直弼の墓が残る豪徳寺(世田谷区)や桜田門、直弼邸跡などを見て回ったほか、靖国神社(千代田区)の遊就館で開かれている特別展「安政の大獄150年・幕末維新展」を観覧した。
 豪徳寺などは後日の紙面で紹介するが、靖国神社での常設展と「安政の大獄150年」展では、直弼が極悪人扱いされている「現実」を如実に見せられた。
 靖国神社には、安政の大獄で直弼によって処刑された吉田松陰や橋本左内を初め、坂本龍馬など幕末期に国事に奔走して殉難した志士たちが合祀されている。遊就館での常設展では、松陰を「我が国が天皇中心に悠久の昔より連綿と続いている事を自覚し、尊皇の情を深め、尊攘を説いた人物」として、その功績を称えている。また、大東亜戦争(太平洋戦争)で亡くなった軍人が両親に贈った生前の手紙でも、松陰の精神を敬う論述も見られた。
 一方で、直弼については、「勅許を待たずして日米同盟を締結した」「安政の大獄で松陰らを弾圧した」「直弼の独裁」などと明記。「井伊直弼」の文字をほかよりも数倍大きく記し、その「悪事ぶり」を強調している。
 「安政の大獄150年」展においても、松陰ら幕末志士を紹介するコーナーを設け、「(松陰ら)先人たちの御遺徳を学びたいものだ」と称えている。
 また、豪徳寺には初めての訪問だったが、駅からの道中には「井伊家」や「直弼」を示すのぼりなど一切なく、招き猫のグッズが数店で販売しているぐらいだった。墓場の奥に設けられた直弼の墓も、小生以外、訪れる人の姿はなかった。
 桜田門では石碑さえ建っておらず、堀沿いの柳の木々が、直弼の心情を表しているかのように淋しげになびいていた。直弼邸跡には、桜田門から国会議事堂方面に数百㍍行った場所に、案内板がひっそりと立っている。

 東京に限らず、直弼に対する世論は、いまだに「極悪人」であることに疑いようはない。開催中の井伊直弼と開国150年祭では、新たな直弼像の発信がコンセプトの1つだが、今のところ、その発信はまだまだ道半ばだ。
 直弼の文化人や開国という「功」を発信するのも良いが、安政の大獄という「罪」に対して目をそらしていては、世論にはいっこうに理解されまい。「井の中の蛙」とならぬよう、開国150年祭の「主催者」である彦根市民は肝に銘じながら、祭りに参加しなければならない。【山田貴之】

獅山氏が市長選出馬へ

 現職の獅山向洋氏(68)が1日開会した市議会で、来年4月末に予定されている市長選に、再選を狙い出馬する意向を示した。市長選には、元県議の大久保貴氏(44)が出馬を表明している。
 議会の中で獅山氏は、「市長職というのは朝早くから夜遅くまで働いており、幸せではない。68歳という年齢から目や歯も悪くなっており、個人的には出馬するべきではないと思うが」と前置きした上で、「彦根のためを考えた場合、出馬するべきではないか」と、出馬の方針を示した。
 出馬理由については、彦愛犬地区との定住自立圏構想などにふれ、「彦愛犬の首長や代議士、国、県の職員との人間関係を構築してきた。これまで築いてきた信頼関係を継続させることは重要だ」と述べた。
 芹谷ダム問題については、「約45年間、紆余曲折の歴史がある。市民の生命財産を守るという信念だけは曲げていない」と建設推進の立場を示した上で、「(建設中止方針を示している)嘉田知事の文句は薄弱であり、知事にしっかりと対応ができるのは私自身しかいない」と言い切った。
 獅山氏は、彦根東高、京大法学部卒、弁護士。検事、滋賀県弁護士会会長、日弁連理事などを歴任し、平成元年の市長選で初当選、平成5年の市長選で再選を狙うも敗北。平成15年の市議選に当選、平成17年の市長選で返り咲き、2期目を務めている。

初の議場コンサート、彦根市会


 県内の市議会では初の議場コンサートが1日、議場で開かれ、市民約70人が来場。傍聴席に入りきれずに、記者席や議員席も埋まる賑わいだった
 開かれた議会運営を目指し、市議8人が「プロジェクトチーム」を組織しコンサートを企画。彦根市民合唱団のフィルハーモニックShigaのメンバー36人が少年時代や赤とんぼなど7曲を合唱し、最後の琵琶湖周航の歌では来場者も一緒に歌っていた。
 来場者の小菅香織さん(28)は「議場に訪れたのは初めてだったけど、間近ですばらしい演奏を聴くことができて、とても良かった」と話していた。

「誰でも井伊直弼」号 初披露


 NPO法人「五環生活」の「ベロタクシー・デザインコンクール」で最優秀賞の作品がラッピングされたベロタクシーが11月30日、ビバシティ彦根で初披露された。12月1日から来年3月まで市内で運行される。
 コンクールには市内の小中学生(183人)を含む186人が応募。最優秀賞には草津市立玉川小学校5年生の益野颯仁(そうと)君が選ばれ、この日に表彰式が開かれた。
 颯仁君の作品は題が「誰でも井伊直弼」。座席の両サイドに衣冠装束が描かれ、座った人の顔の部分だけが出る仕組みになっている。後ろには埋木舎の正門と直弼の歌、正面には日の丸が描かれている。
 30日の表彰式には、都合で欠席した颯仁君の代わりに妹の杏珠さん(8)が出席。表彰状とベロタクシー乗車無料券が贈られ、記念撮影が行われた後、颯仁君の作品がラッピングされたベロタクシーが披露。表彰式後に訪れた颯仁君は「締め切りの数日前に募集を知り、直弼の事を色々調べました。最優秀賞を頂いて本当にうれしいです」と話した。

2008年11月28日金曜日

最後の藩主・井伊直憲の古写真と肖像画


 彦根城博物館は、彦根藩の井伊家十四代目当主・直憲の幕末~明治初期に撮影された古写真2点と、明治時代に描かれた肖像画など4件が同館に寄贈されたと発表した。
 古写真は大名の正装・衣冠姿で、県知事となった明治4年(直憲数え24歳)以前の彦根藩主時代に撮影されたものと、洋服姿で断髪した青年華族の姿であることから、廃藩後の明治初期に撮られたもの。断髪後の直憲の写真は新たに確認されたという。寄贈者は錦町の渋谷博さん。
 肖像画は、礼服用のフロック・コートを着て、左胸に勲章を付けていることから、県知事の後に伯爵となった中年期ごろの姿だとみられる。石版刷の技法で作られている。
 肖像画が入っていた桐箱には、明治38年(1905)4月に彦根藩出身で明治の書聖として知られる書家・日下部鳴鶴が揮ごうした墨書もある。直憲の肖像画はこれまで見つかっておらず、貴重なものだという。寄贈者は本町3丁目の山口文太郎さん。
 ほかの寄贈品は、大橋中村(現在の芹川町の一部)で村役人をしていた前田家に伝来した江戸時代初期から明治時代初期の資料と、彦根藩の中堅藩士・青木家に伝わる藩主からの達書写しや青木家五代・秀好が戊辰戦争時に東北地方まで従軍した際に撮影された写真など歴代5人の肖像画・写真。

2008年11月26日水曜日

村山たか女 晩年の肖像画、脇家・宇津木家の菩提寺・高源寺

 井伊家家老の脇家や宇津木家の菩提寺・高源寺(多賀町)には、井伊直弼や長野義言の愛人とされる村山たか女の晩年の肖像画が残っている。彦根城博物館によると、たか女の晩年の肖像画は同寺でしか発見されていないという。
 高源寺は鎌倉時代に創建されたとされるが、戦国時代には廃寺となった。彦根藩の脇家と宇津木家は江戸時代初期の慶長年間(1596~1605)に、京都の高僧・禿翁禅師を招いて、両家の菩提寺として再興。脇五右衛門豊久と宇津木治部衛門久豊の院号にちなんで、天徳山高源寺と名付けられた。
 総門は佐和山城の裏門を移築されたものとされる。最盛期には書院、仏殿、禅堂などがあり、学僧50人以上が住んでいたというが、明治9年(1876)原因不明の火災で、総門以外が焼失。書院は昭和8年に新築、総門は昭和22年4月に改築された。
 昭和63年に、同寺の桂木庸道住職が押し入れを整理していた際、たか女の心情が書かれた「讃」入りの肖像画を見つけ、たか女の肖像画だと判明した。明治初期に京都で描かれたものとされる。平成18年7月に多賀町文化財に指定。
 たか女は多賀町出身とされ、直弼や義言の死後、京都・三条大橋でさらされた後も、生き残り、晩年は京都の金福寺(左京区)で、妙寿尼として過ごした。明治9年67歳で死去。明治14年に多賀大社にあった正覚院と般若院、不動院が移築された際、般若院と一緒にたか女の肖像画も同寺に移されたという。問い合わせは同寺℡(49)0821へ。

2008年11月22日土曜日

松原内湖遺跡で室町期の集落跡発見


 発掘調査が行われている彦根市松原町の松原内湖遺跡で、奈良時代から室町時代にかけての集落跡が発見された。同遺跡で室町期の集落跡が見つかったのは初めて。
 同協会は平成18年度から同遺跡の発掘調査をしており、これまでに縄文時代から江戸時代の集落跡や土器などを発見している。
今年度は同遺跡の約2400平方㍍で調査し、奈良~室町にかけての、土器や信楽焼のすり鉢、投網に付けるおもり「土錘」などの出土品、竪穴式住居跡や柱穴、川の跡などの遺構が見つかった。
松原内湖遺跡の場所は、東北部浄化センターの北側。見学会は参加自由、無料。動きやすいと汚れても良い靴で。問い合わせは同協会℡077(548)9780へ。