2018年1月19日金曜日

千成亭 彦根仏壇の技採用したおみくじ「おにくじ」夢京橋キャッスルロードの彦根ギュージアムに設置

 彦根市平田町の千成亭は、彦根仏壇の技を採用したおみくじ「おにくじ」を考案。夢京橋キャッスルロードの「彦根GYUSEUM(ギュージアム)」に設置した。
 同社は昨年2月、近江牛などを販売する千成亭京橋店と、ステーキとワインを提供する心華房(しんかぼう)を併設した2階建ての店舗を開設し、近江牛の情報を発信していく拠点として彦根GYUSEUMとの愛称を付けた。
 情報発信の第1弾として、彦根仏壇の漆の技術を取り入れたおみくじを開発し、「肉屋のおみくじ」にちなんで「おにくじ」と命名。高さ24㌢、幅11㌢の六角柱で、40番までのみくじ棒が入っており、千成亭京橋店で交換したみくじ箋(せん)には今日の運勢や助言のほか、「お薦めの近江牛の部位」や「お薦めの部位からの一言」が記されている。部位にはレバーやヒレなどのほか、ギアラ(胃の一つ)、メガネ(尻)、フワ(肺)など聞き慣れない名称もある。
 おにくじは店舗前にあり、くくり付ける場所もある。肉の「29番」を引いた来店客には朱色の「大大吉」のみくじ箋を進呈。1回100円。同社営業本部の上田美佳さん(50)は「近江牛に親しみを持ってもらおうと企画しました。彦根から近江牛の魅力を発信していきたい」と話している。

清水米穀店、滋賀県産の餅米を使った金粉もち開発

 「お餅を楽しむ食文化を復活させたい」。彦根市後三条町の清水米穀店は、東近江市の七福堂製菓と共同で滋賀県産の餅米を使った「金粉もち」を開発。昨年末から同店などで販売している。
 同店代表の清水孝夫さん(67)は、飽食の時代の流れにより餅を楽しむ食文化が薄れつつあると指摘。「お餅の食文化を後世に伝える必要がある。若い人にお餅に興味を持ってほしい」との思いから、餅米の滋賀羽二重糯(はぶらえもち)をきねでついて仕上げ、「金運」にちなんで食用の金粉を配した商品を考案した。
 金粉もちは半月型の8切れ入り計262㌘、1080円。ワインレッド色の化粧箱に入っている。同店では「贈り物や落慶法要、引き出物などにも使えます」としている。同店やパリヤ(長曽根南町)、あらびか(川瀬馬場町)で販売している。問い合わせは同店☎(23)2062。

2018年1月16日火曜日

「彦根城を攻めよ」西郷隆盛の挙兵計画わかる手紙公開

 彦根城博物館は11日から、常設展「井伊直弼と西郷隆盛」を行う。
 直弼(1815~60)と西郷(1827~77)は直接、出会うことはなかったとされるが、幕末期には対立した立場にあった。安政5年(1858)4月に大老に就任した直弼は6月に日米修好通商条約に調印し、8月には孝明天皇から条約調印を非難する勅諚(ちょくじょう)が幕府に下された(戊午の密勅)。
 この頃、西郷は薩摩藩主の島津斉彬の命を受け、将軍後嗣に一橋慶喜を擁立するための政治工作を行い、政権に反する危険人物扱いされたため、薩摩に退去。自殺未遂や流島生活もした。これらの情報は京都にいた彦根藩士の長野主膳から江戸の直弼にも伝えられたとされる。
 常設展では直弼と西郷の関係性がわかる当時の手紙など6点を展示。そのうち水戸藩の鵜飼知信・知明父子が同藩家老の安島帯刀に宛てた手紙=写真=は、薩摩藩の軍勢を大坂に待機させ、幕府の老中・間部詮勝が京都で「暴政」を行ったら伏見で間部を打ち払い、沢山城(彦根城)を踏み倒すとする西郷の挙兵計画を語った内容。この手紙は安政5年9月付で江戸に送るはずだった密書類の一つだったが、20日に草津付近で幕府の役人によって押収された。鵜飼父子は2日前の18日に捕らえられ、その後死刑になっている。

2018年1月5日金曜日

ミニチュア写真家の田中達也さんの作品展「MINITURE LIFE~田中達也見立ての世界」ビバシティホールで

 ミニチュア写真家の田中達也さんの作品展「MINITURE LIFE~田中達也見立ての世界」が、新年1月3日からビバシティホールで開かれている。
 田中さんは食べ物や文具、書籍などのミニチュアで日常の光景を表現し、それを撮影してインターネット上で公表。平成23年から毎日アップしており、SNSのフォロワーは世界中で100万人以上だという。今年のNHK連続テレビ小説・ひよっこのタイトルバックも担当した。
 ビバシティホールの作品展はNHKサービスセンターが主催。「トウモロコシ燃料ロケット」、アイスクリーム型の「地球は甘かった」、プリン型の「甘島」などのミニチュア約100点を展示。開催時間は14日までの午前10時~午後8時半。入場料は中学生以上600円(HOPカード提示で500円)、小学生以下無料。

2017年12月28日木曜日

彦根城天守の修復へ滋賀飲料が売上の一部を寄付する自動販売機を設置

 10月の台風21号の影響で漆喰壁がはがれた彦根城天守の修復に貢献しようと、自動販売機業者の滋賀飲料(彦根市本町)は23日、売上の一部を寄付する自動販売機を同社近くに設置した。
 台風21号により、現在は一般出入り口になっている天守の多門櫓の漆喰壁が高さ約3・7㍍×幅16・6㍍にわたってはがれ、玄宮園の広場(武蔵野)からもその惨状がよくわかる。
 同社は天守の修復に貢献しようと、自動販売機で売れた商品1本あたり10円を市に寄付することにした。自動販売機は側面にプロの写真家たちが撮影した天守の写真が貼られており、「わかくさ堂」前に設置。茶やコーヒーなどの飲み物のほか、双葉荘(松原町)のしょうゆ「うまし」など計約20種類を販売している。飲み物の購入以外に500円と1000円が募金ができる専用ボタンも付いている。
 同社専務の瀧圭介さん(37)は「天守の惨状を見るたびに何かできないかと思っていた。寄付をしたいけど、その方法が分からない市民や観光客の皆さまにも簡単に寄付ができると思い考えました」と話している。自動販売機の設置期間は天守の修復が完成する来年夏頃まで。

近江鉄道 電車の経営困難

 近江鉄道が鉄道部門の経営を単独で続けるのが困難だとして、沿線の5市5町に対応策を求めていることがわかった。
 同社によると、鉄道部門は平成6年度に赤字に転落して以降、23年連続で赤字経営が続いており、昨年度は過去30年で最悪の3億1800万円の営業損益を計上した。
 営業収益自体はここ10年ほど微増傾向にある一方、レールや車両の修理など設備投資が増えており、昨年度の営業費用は過去30年で最多の14億7600万円となっている。同社は設備投資の費用を今後10年で現在の1・5倍になると予想。すでに同社単独での経営再建は困難と判断し、昨年6月から沿線自治体に説明している。同社執行役員の小端努さんは「鉄道がこの地域の中で必要かをみんなで考え、存続に向けた方策を講じてほしい」と話している。
 1㌔あたりの1日の利用人数を指す昨年度の輸送密度は、八日市~近江八幡が4639人と最多で、彦根~高宮の2906人、高宮~八日市の1509人と続き、7路線で平均が1865人だが、米原~彦根が693人、高宮~多賀大社前が583人と1000人以下の区間もある。
 今後は輸送密度の低い区間のバスへの転換や、鉄道部門を第三セクターなどが保有する公有民営方式など対策を考える必要があり、5市5町と近江鉄道による早急な調整が求められる。
 彦根市交通対策課の担当者は「財政的な負担の問題などがあり、今後、どのようにするのかはまだ検討もつかないが、鉄道をやめてもらったら困るというのは5市5町の共通認識だと思う」と話している。